三菱自動車は、軽商用車『ミニキャブトラック』に一部改良を実施し、5月27日から全国の系列販売会社を通じて販売を開始する。改良点として、安全装備の強化や燃費向上が挙げられる。

ミニキャブトラックは、荷台フロア長203mm、荷台床面地上高650mmと広く低い荷台を持ち、多くの荷物を積載できる。また、室内幅1310mmとゆとりある室内空間を確保し、最小回転半径3.6mと小回りが利くため、悪路走破性も高い。グレードは「G」、「みのり」、「M」の3種類で展開されている。

今回の改良では、各グレードの5速マニュアルトランスミッション(M/T)車にアイドリングストップ(オートストップ&ゴー、AS&G)を追加し、燃費をWLTCモードで最大約3%向上させた。また、全グレードにリヤパーキングセンサーとメーター内のリヤパーキングセンサー表示灯を標準装備し、安全性を高めた。

さらに、Gとみのりの上位グレードには、後方誤発進抑制機能にブレーキ機能を追加。システムが障害物衝突の恐れを判断した場合、ブレーキ制御が作動し、誤操作による衝突回避や衝突被害軽減に貢献する。また、最上位グレードGにはLEDヘッドライトや電動格納式リモコンドアミラーを採用し、利便性を向上させた。外装色には新たに「クールカーキパールメタリック」を追加した。

Mとみのりには、キーレスエントリーシステムやパワードアロック、パワーウインドウを標準装備し、利便性を向上させた。車両本体のメーカー希望小売価格は110万3300~159万0600円である。

三菱自動車は、今回の改良によりミニキャブトラックの競争力をさらに高め、軽商用車市場でのシェア拡大を目指す。

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