スバルオブUSAは2024年6月2日、米国最大のスバルファン向けイベント「Wicked Big Meet」でSTIチューンのダンパーなどさまざまな走りのアイテムを装着したWRX tSをワールドプレミアした。さっそくその内容を紹介しよう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:スバル
■STIチューンのサスとブレンボ製ブレーキを装着
このWRX tSはもちろん、STIによるチューニングが施されたモデル。電子制御ダンパーと改良されたサスペンションチューニングを特徴とする新しいSTIチューンドサスペンションにより、パフォーマンスとハンドリング能力、乗り心地を向上させているという。
特徴的な内外装のアクセントと、新しいフルデジタルメータークラスターが、車両の美観を高めているのが特徴だ。WRX tSは、2025年初めに北米全国のスバル販売店で販売される予定。
WRX tSには、シグネチャーゴールドカラーのフロント6ピストンキャリパーとリア2ピストンキャリパー、大型のパッド&ローターなど、ブレンボ製の高性能ブレーキシステムが装備され、強化された制動力、耐フェード性、およびペダルフィールを提供する。また、245/35 R19サイズのブリヂストンポテンザ S007 タイヤを標準装備し、ウェットとドライのグリップ力を高め、ブレーキ性能を向上させた。
また、これまで北米のWRX「GT」のみに設定されていたドライブモードセレクトは、電子制御STI製チューンダンパーを搭載し、「コンフォート」「ノーマル」「スポーツ」の設定により、ドライバーの好みに合わせてダイナミックパフォーマンスを調整することが可能に。
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■輝く「tS」バッジとロゴ入りレカロシート
外観ではアグレッシブなスタンスと大胆なルックスを提供するワイドボディデザインを採用。フロントには、スバルの特徴である六角形のグリルと、コンパクトなヘッドライトデザイン、ワイドなフロントフードスクープが組み合わされている。
車両のフロント、サイド、リアに広がるキャラクターラインは、スポーツセダンの強さと性能をさらに強調。外装の折りたたみ式ミラー、ルーフに取り付けられたシャークフィンアンテナ、リアスポイラーはクリスタルブラックシリカで仕上げられ、特徴的な外観に。
また、リアではデッキリッドにtSバッジが装着され、リアのテールライトは火山マグマをイメージした外観で輝くのが特徴的。サテングレー仕上げの印象的な19インチマルチスポークホイールがWRX tSに標準装備されている。
WRX tSのインテリアには新しい12.3インチのデジタルゲージクラスターが採用され、視認性が向上。地図表示やルート案内情報などの追加情報をドライバーに目立つように表示できるように。
シートボルスター、ステアリングホイール、ドアパネル、シフタートリムはブルーのアクセントが入り、STIロゴがイグニッションスタートボタンにあしらわれている。軽量化、低重心化、ヘルメットをかぶったドライバーのヘッドルーム拡大のため、パワームーンルーフは装備から削除された。
また、フロントにはレカロ・パフォーマンス・デザインのシートが装備され、運転席と助手席の双方でドライビング時のサポート性を強化。シートバックレストの中央にあるY字型のデザインは、乗員の側面と肩甲骨をしっかりと支え、正しい運転姿勢を維持するというデザインコンセプトを具現化したもの。
シートはブラックのウルトラスエードに包まれ、ブルーのアクセントがコントラストを効かせており、フロントヘッドレストとカーペット敷きのフロアマットには「WRX tS」のロゴがエンボス加工されている。運転席には8段階のパワー調整機能も装備。
■6MTをFA24ターボに組み合わせた日本にはない仕様!
インパネの11.6インチセンターインフォメーションディスプレイは、マルチメディア、空調、車両構成設定用の高解像度タッチスクリーンを提供。マルチメディアシステムには、ワイヤレスアップルプレイ、ワイヤレスAndroid Auto、AM / FM / HDラジオ、Bluetoothハンズフリー電話などが含まれる。
WRX tSのパワートレーンには、伝説的なスバル・シンメトリカル・オールホイール・ドライブと、271hpを発揮するFA24型2.4Lターボに6速MTが標準装備されています。アクティブトルクベクタリングも標準装備。
気になるWRX tSの価格は2024年後半にも発表される予定だというが、日本でもそろそろ年次改良が気になる時期。ぜひ日本市場への導入にも期待したいところだ。
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