免許取得と並び、クルマに乗る人の人生の大転機といえば、免許返納。住んでいる場所など、環境に左右されるところは大きいだろうが、そろそろ返納を……と考える人もいるだろう。そこで、返納前の「ラスト一台」候補を選んでみた!!

※本稿は2024年4月のものです
文/伊達軍曹、写真/TOYOTA、SUBARU、NISSAN、SUZUKI、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年5月10日号

■予防安全性能が充実した小さなクルマでラストスパート

万全な予防安全装備を備えたコンパクトなクルマで無事にゴールまで走りきりたい

 筆者はまだ免許返納を考え始める年齢ではないが、そういった年代のドライバー多数の取材は行ってきた。その経験から言うと、免許返納が視野に入ってきたお年頃のドライバーが選ぶべきクルマは、まずはサイズ的にコンパクトでなければならない。

 そして同時に、予防安全装備の類が万全である必要もある。60代くらいまでは運転にかなりの自信があり、実際に上手だった人でも、70代半ばの声を聞く頃には、いろいろおぼつかなくなる部分がたいてい出始める。

 その際に「自分のクルマを電柱にぶつける」くらいだったらまだいいが、人様を殺めてしまった日には死んでも死にきれない。よって、予防安全装備の充実は最優先マターなのだ。

 だがそれでいて華や楽しさもあるクルマじゃないと、乗っていてつまらない。ならば、選ぶべきはこのあたりの5車種となる。

■おすすめ1:トヨタ ヤリス ハイブリッド

トヨタ ヤリス ハイブリッド

 ボディは小ぶりで燃費抜群。そして運転自体もかなり楽しいクルマである……ということで、このクルマに死角はほぼない。

●新車価格:204.4万~269.4万円
●ボディサイズ:全長3950×全幅1695×全高1495mm
●このクルマで得られるもの:小気味よい走りと抜群の燃費性能

■おすすめ2:トヨタ アクア

トヨタ アクア

 各種性能はヤリスのハイブリッドとおおむね同等だが、こちらのほうが“落ち着き”が感じられる仕上がり。

●新車価格:199.7万~259.8万円
●ボディサイズ:全長4770×全幅1820×全高1570mm
●このクルマで得られるもの:ヤリスにはない落ち着きと、抜群の燃費性能

■おすすめ3:スバル インプレッサ(現行型)

スバル インプレッサ(現行型)

 こちらも落ち着き感と予防安全装備は完璧。燃費は今ひとつだが、遠出しないならアリかも。

●新車価格:399.3万円
●ボディサイズ:全長4475×全幅1780×全高1515mm
●このクルマで得られるもの:抜群の動的質感と充実したアイサイト

■おすすめ4:日産 ノート(現行型)

日産 ノート(現行型)

 コンパクトカーは内装の質感がイマイチである場合も多いが、こちらはほぼ完璧。そして予防安全装備もバッチリで、燃費もまずまず。70代ドライバーには最適な選択肢と思われる。

●新車価格:229.9万~269.06万円
●ボディサイズ:全長4045×全幅1695×全高1520mm
●このクルマで得られるもの:安全性だけでなく「おしゃれ感」も!

■おすすめ5:スズキ スイフト(現行型)

スズキ スイフト(現行型)

 ノートとほぼ同等の各種性能を、ノートよりお安く入手できる最新世代のコンパクトハッチバック。ノートと違ってオプション装備を付けずとも、充実した予防安全装備で我が身と周囲を守ることができる。

●新車価格:172.7万~233.2万円
●ボディサイズ:全長3860×全幅1695×全高1500mm
●このクルマで得られるもの:充実した安全性能と程よい走り

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