箱根屈指の観光道路として知られる箱根ターンパイクが、2024年7月1日から値上げされることになった。軽・普通車の場合、これまでの730円が一気に900円になるから痛い。でも朗報もある。ETCXや回数券を活用すると、お得な料金で走れちゃうのだ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:アネスト岩田 ターンパイク箱根(トビラ写真)、Adobestock、奥隅圭之
■1987年以来、なんと37年ぶりの値上げ!
目下、クルマメディアで地味に話題となっているのが、箱根ターンパイク(正式名称「アネスト岩田ターンパイク箱根)の値上げの話題。軽自動車・普通車は、箱根小田原本線が現状の730円から900円となるから結構な痛手だ(箱根伊豆連絡線は150円から200円に)。
ご存じない方のために説明すると、箱根ターンパイクとは、神奈川県の小田原市から箱根町を通って湯河原の大観山へと至る全長およそ15kmの有料道路。1965年に東急グループの手で開通したが、現在はネクスコ中日本の子会社「箱根ターンパイク株式会社」が管理する私道となっている。
天気がよければ、ターンパイクの道中からは富士山や芦ノ湖、相模湾などの絶景が眺められる。いっぽうクルマメディアにとっては、そんな絶景をバックにカッコイイ写真を撮らせていただく(もちろん許可を得て!)聖地ともいえる。
ターンパイク値上げの理由なのだが、道路や付帯設備の維持管理費用の確保とのこと。筆者(ツノダ)は個人的に「ターンパイクはずーと700円前後」という感覚があるのだが、なんと今回の値上げは消費税率の変更をのぞくと1987年以来37年ぶりというから驚いた。
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■回数券を買えば900円が664円に!
いっぽうで意外なニュースもあった。ETCの派生サービスである「ETCX」を使うと、利用回数に応じて割引が受けられるというのだ。たとえば2回目から4回目は1割引きの810円、5回目以降は2割引きになって730円になる。今と同額で通行できるじゃんか!
利用回数は月単位でリセットされるというから注意したいが、小田原から大観山まで往復利用するなら、帰路の時点(通行2回目)でもう1割引きとなるから利用しない手はない。ちなみにETCそのものは利用できないぞ。
「これから1年間、たくさんターンパイクを使う」という人は、回数券を買ってしまうという手もある。6月30日までなら11回利用券が7300円で販売されていて、こいつは値上げ後もそのまま利用できる(有効期間は1年)。1回900円のところ664円で通行できるのだから、悪くない節約術だろう。
ともかく箱根ターンパイクは、箱根を代表する絶景ロードだ。900円のモトが取れるよう、味わいながら走りたい!
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