長きにわたり、レクサスのエントリーモデルとして活躍してきたCT200hが、販売を終えてから約1年半が経過する。現在では中古車としてしか購入することが出来ないが、CT200hが最も成熟していた中期モデルは、2024年夏に認定中古車取り扱いのリミットを迎えてしまう。
今が手に入れるラストチャンス。CT200hの魅力を今一度確認しておこう。
文:佐々木 亘/写真:LEXUS、ベストカー編集部 ほか
■初度登録から7年以内!? レクサスCPOの厳しい基準
レクサスの認定中古車「CPO(Certified Pre-Owned)」には、取り扱うレクサスディーラーのすべてで、均一かつ高い品質の中古車を取り扱うための、厳格な認定基準がある。
この基準の中で、取り扱い車両を大きく絞り込むものが、「初度登録から7年以内」かつ「走行距離10万km以内というものだ。今年は2024年なので、レクサスCPOとして取り扱われているのは、2017年式以降のクルマというわけ。
このラインに引っかかるのが、CT200hの中期型である。2011年に登場したCT200hが、2014年に初のマイナーチェンジを行い、スピンドルグリルを備えた。
ここから2017年8月まで中期型が販売され、マイナーチェンジ。ヘッドランプの上部にアローヘッド形状のクリアランスランプを搭載した後期型に切り替わる。
このころのレクサスは、フルモデルチェンジでもマイナーチェンジでも、新型発売前には前モデルを生産し終え、登録も済ませていることがほとんどだ。故に、2017年8月以降に初度登録されたCT200hは、ほとんど存在しないということになる。
中期型をレクサス認定中古車として買えるのは、2024年の8月がラストチャンスかもしれないのだ。
■デザインも内容も中期型CTが超おすすめ
中期型へのマイナーチェンジで、CT200hは車両の高級感を大きく高めた。「レクサス顔」として認知されている、スピンドルグリルを採用したことも大きいが、クルマ全体の質感が洗練された印象を受ける。
売れ筋グレードのversion Cのシートには、レクサス独自の合成皮革「L tex」を採用した。前期モデルではファブリックシートだったミドルグレードが、L texに変わったことで、室内の質感は大幅に高まっている。
走行性能においては、スポット溶接の打点増しと、構造用接着剤の使用によりボディ剛性を大幅にアップさせた。整流フィンやエアロスタビライジングフィン追加し、空力性能も高めている。
もちろん走りのグレード「F SPORT」の内容も充実。専用スピンドルグリル、専用アルミなどで武装し、足回りも特別仕様だ。信頼と実績のカヤバ製ショックアブソーバー(他グレードはショーワ製ショック)を採用し、高い安定性と滑らかで最適なステアフィールを生み出している。
初期型よりも、かなり充実の装備となった中期型CT200h。さらに後期型より大人びた雰囲気があり、外観のデザインもまとまっているように感じる。CT200hを満喫するなら中期型がベストだろう。
■CPO検索ページに無くてもお店に行けば売っているかも
今では、かなり希少な中期型CT200hのCPO。レクサスCPO検索では、既に発見することが難しいかもしれない。しかし、それでもあきらめずにレクサスCPO取扱店に足を運んでみてほしい。
CPOの基準は、CPO検索に載せるための条件でもある。つまり、全国在庫としてウェブ上に載せる際には、必ず守らなければならない基準だ。
裏を返すと、レクサスCPOの検索ページに載せていないクルマが、店頭には存在するということ。諦めずに足を使って探していくと、思わぬ掘り出し物に巡り合う可能性もある。
中古車との出会いは一期一会だ。さらに認定中古車の中期型CT200hとの出会いは、この数か月を逃すと一生訪れることは無い。安定の中期型が欲しければ、2024年夏前までにレクサスCPO取扱店へ急げ!
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