ロータスカーズは6月10日、ハイパーEVのロータスエメヤ』が公共充電ネットワークを使用して、10%から80%までのバッテリー充電を14分で達成した、と発表した。

エメヤは出力400kW(600A対応)のDC急速充電器に対応。現在市場で最も速い充電速度を誇る電動車の一つという。

この記録は、世界的なコンサルティング会社「P3」によって検証された。P3は最近発表した2023年アジアP3充電インデックスで、エメヤがメルセデスベンツ『EQS』、BMW『i7』、テスラ『モデルY』、ジェネシス『G80』、ヒョンデ『アイオニック6』、BYD『Atto 3』などと比較して、最速の充電速度を持つことを確認した。

ロータスの目標は、EV所有者が長距離の移動を安心して行えるようにすることだ。報告書によると、エメヤは10%から80%のバッテリー充電状態で、平均充電出力331kWを達成し、他の電動車のピーク充電出力を上回った。また、WLTCエネルギー消費量が18.7kWh/100kmであるため、10分間で最大310kmの航続を得ることができる。

新世代の急速充電性能を実現するために、ロータスはセル・トゥ・バックバッテリー構造を採用しており、標準的なモジュール構造と比較して20%多くのセルを同じスペースに収めることができる。また、新しい冷却システムを使用して、バッテリーの熱性能と効率を向上させている。

ロータスは、EV所有をよりシームレスにするために、完全に統合された充電システムの提供に取り組んでいる。ユーザーが簡単で迅速かつ効率的な充電にアクセスできるよう、業界全体と協力し、自社のアプリ、充電カード、最大450kWの超高速DC急速充電器などのソリューションを開発している。

ボッシュやモビライズと提携し、ユーザーがどこにいても使いやすく信頼性の高い充電器にアクセスできるようにしている。ボッシュの充電ネットワークを通じて、ロータスのオーナーは英国、ドイツ、フランスを含む30のヨーロッパ諸国で70万以上の公共充電ステーションにアクセスできる。ロータスは、ヨーロッパ全体で充電ネットワークを拡大することを約束している。

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