「バイクは16歳から。クルマは18歳から」。運転免許の取得できる年齢は普通こういわれている。しかし実はこれは不正確。なんと16歳で取れる4輪免許があることをご存じだろうか!
文:ベストカーWeb編集部/写真:Adobestock(トビラ写真=kumi@Adobestock)
■農耕用車両やフォークリフトは16歳から運転できる!
いきなり正解をいうと、「小型特殊自動車」という運転免許がそれだ。なにやら秘密兵器みたいな名前だが、小型特殊自動車には以下のような車両が含まれる。
「農耕トラクタ、農業用薬剤散布車、フォークリフト、シャベルローダ、ロードローラ、ロータリー除雪車」
個別にいうといろいろあるのだが、基本的には2つに大別できる。一つは工場や作業所などで使用する特殊な構造を持つ車両のうち、全長4.7m以下、全幅1.7m以下、高さ2.8m以下、最高速度15km/h以下のもの。もう一つは農耕作業用で人が乗れる装置があり、最高時速が35km未満のものだ。
こうした車両は就業と関わるものが大半だから、取得可能年齢を18歳とせず、一般的な義務教育終了年齢である16歳としているわけだ。
小型特殊免許をどうやって取るかだが、原付1種の免許と同じだ。実技試験はないので、都道府県の運転免許試験場や運転免許センターなどで学科試験を受け、合格すれば即日免許が交付される。
とはいえ、これですべての小型特殊車両を運転できるわけじゃない。フォークリフトや公道を走る除雪車などは、技能講習を受講することが必要となる。
「なんか面白そう。取ってみたい」と考える人もいるだろうが、普通自動車免許あるいは普通二輪免許を持っている人は、わざわざ取得の必要はない。それぞれの免許の運転資格に小型特殊が含まれているからだ。
小型特殊のクルマたちを見ると、普通自動車免許で運転できるクルマが予想以上に多様なことに気付く。気になる人は、仕事や趣味にぜひ活かしてほしい!
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