カスタム好きの岩田さん、ダイハツ『アトレー・デッキバン』を手に入れてオーディオのシステムアップとカスタムを同時にこなしたくて香川県のピットハウスコスギを訪れる。通常では取り付けられない大画面ナビの加工取り付けなどの相談からスタートすることにした。

◆リアデッキを持つバンモデルという変則ボディで面白いカスタムをしたいと考えてショップに向かう

現在の愛車であるアトレー・デッキバンの前は『コペン』に乗っていた岩田さん。その時にオーディオをシステムアップしたいと思ったのが事の発端だった。

「コペンに乗っていたとき量販店にも顔を出したんですが、オーディオもカスタムもまとめて相談できる専門店でお願いしたいと探していたんです。すると友人がピットハウスコスギの客だったことから紹介してもらって行くことにしたんです」

そうして、コペンにはスピーカー交換とデッドニングを施すことになった。これでオーディオ的にひとまず満足した岩田さんは、そこからコペンでドライブミュージックを楽しんだ。その後、現在のアトレー・デッキバンへと乗り換えることになり、コペンでの高音質化の印象が忘れられず、クルマが納車されるとすぐさまピットハウスコスギにお世話になることを考える。

「アトレー・デッキバンはボディ形状的にもかなり変則的な面白いクルマでしょ、これをベースにカスタムしたらすごく面白いんじゃないかなーと思ったんです。そこでピットハウスコスギに行ってオーディオをはじめカスタム全般を相談することにしたんです」

オーディオインストールに加えて、さまざまな部分のカスタムを実施するために、アトレー・デッキバンでピットハウスコスギに向かった。その前に、すでにオーディオのシステムアップの経験があった岩田さんは、ある程度このクルマで“やりたいこと”を想定してからショップに向かったのだった。

◆アトレー・デッキバンに対して9インチの大画面カーナビを取り付けたいと思い相談開始

岩田さんが、アトレー・デッキバンのオーディオインストールでひとつの大きなテーマにしたのが大画面カーナビの取り付けだった。

「純正のままでは取り付けられない9インチサイズのディスプレイをダッシュに取り付けたいと思ったんです。一度カーナビを大画面化したいと思い始めたらどんどん思いが強くなって、どうにか加工してでも取り付けたいと思ったんです」

そうしてピットハウスコスギに行くとすぐさま大画面カーナビ(今回の場合は9インチ)の取り付け相談を始める岩田さん。しかしショップのスタッフに具体的な内容を話し始めると拍子抜けするほどあっさりと「やってみましょう!」とOKの返事をもらうことになった。これには岩田さんも心強かったという。

もっとも、どのような加工を施して9インチ画面をビルトインするのかは興味津々だった岩田さんだったが、カーナビの取り付け加工が仕上がって納車されたダッシュまわりを見ると、天面の部分を凸型に盛り上げる形状で9インチのサイバーナビが収められていた。しかもその仕上げ処理の美しさは絶品だったのだ。

「デザイン的にも細部の仕上がり的にも純正風で美しく仕上がっていました。これには本当に大満足しました。オーディオ面での大きなテーマはこれであっさりとクリアしてしまったんです」

◆JBLサウンドをこよなく愛するオーナーが今回もフロント2ウェイを導入してインストール

カーナビの問題はクリアした岩田さん、同時に取りかかったのはオーディオ・システムアップの根幹となるスピーカー交換だった。今回スピーカーユニットとして選んだのはJBLブランドだ。コペンの時にデモボードで複数のスピーカーを行き比べて、その中からJBLを選び出した経緯があることから岩田さんの中ではJBLブランドは特別な存在になっていた。今回もその中からSTADIUM GTO 600Cをチョイスすることになる。

「JBLは複数のスピーカーを比較試聴した中から自分のフィーリングとピッタリ合うスピーカーだと感じていました。特に中低域の厚みのあるサウンドが大好きなんです、さらに低域もしっかりと出てくるところも好みのサウンドだと感じていました」

取り付けはツイーターをドアミラー裏にパネルを作り付けてビルトイン取り付け。スピーカーロケーションにもこだわった。ミッドバスはドアの純正位置にインナー取り付けする。岩田さん好みのJBLサウンドを遺憾なく発揮する取り付けとした。

アトレー・デッキバンのオーディオグレードアップをピットハウスコスギとの二人三脚ではじめた岩田さん。次回の後編では同車ならではの取り付け方法でサブウーファーをインストールするなど、アイデアを込めた取り付けについて紹介して行くこととしよう。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

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