アストンマーティンは6月26日、高性能2ドアクーペ『バリアント』(Aston Martin Valiant)を欧州で発表した。世界限定38台を生産する予定だが、すでに完売している。
●ビスポーク部門のQ by Aston Martinが手がける
公道仕様でありながらサーキット走行を強く意識した特別なモデルだ。アストンマーティンのビスポーク部門のQ by Aston Martinが手がけたこのモデルは、高い希少性と存在感、性能を備える。
パワートレインは、最高出力745psの5.2リッターV12ツインターボエンジンに6速マニュアルトランスミッションを組み合わせた。
●F1、フェルナンド・アロンソ選手の依頼がきっかけ
バリアントの誕生は、アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チームのフェルナンド・アロンソ選手の個人的な依頼がきっかけ。彼のF1キャリアと限界走行への情熱に触発され、Q by Aston Martinのエキスパートたちが入念に設計・製作した。
●V12は745ps、753Nm、トランスミッションはMT
バリアントは、V12エンジンの荒々しいパフォーマンスと現代的なエンジニアリングを融合させたモデル。レーストラックでは本領を発揮し、公道ではスリリングな走行を実現する。最高出力745ps、最大トルク753Nmのエンジンと6速マニュアル・トランスミッションを搭載し、強力なカーボンセラミックブレーキも標準装備する。
さらに、軽量化やシャシー調整などの技術がちりばめられている。3Dプリンター製作のリアサブフレームやマグネシウム製トルクチューブ、軽量マグネシウムホイール、リチウムイオンバッテリーなどが採用されている。これにより、剛性を保ちながらも大幅な重量削減が実現されている。
マルチマティック社製アダプティブ・スプール・バルブ(ASV)ダンパーを装着した。ASVシステムは、32の個別のダンパーカーブを6ミリ秒以内に調整できる最新のサスペンション技術で、乗り心地とハンドリング特性をほぼ無限に調整可能という。
プリセットドライビングモード(Sport、Sport+、Track)は再キャリブレーション済みで、ドライバーは車両性能を最大限に引き出すことができる。車両との一体感を高め、豊富なパフォーマンスを余すところなく探ることが可能、としている。
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