LEVC(ロンドンEVカンパニー)は6月25日、新型電動ミニバン『L380』を中国市場で発売した。現地ベース価格は37万9900元と発表されている。

L380は、ジーリー(吉利)ホールディング・グループと共同開発した最新のEVプラットフォーム「スペース・オリエンテッド・アーキテクチャ(SOA)」を初めて採用したモデル。このプラットフォームにより、LEVCは車両ラインアップを拡大し、航続、効率、安全性、充電時間、耐久性、接続性などの面で進化を遂げるという。

L380のデザインは、ラグジュアリーな航空機のフライトからインスピレーションを受けており、最大8名が乗車可能なシートは、柔らかいセミアニリンレザーで覆われ、ファーストクラスの空間を追求した。ガラス面積2.18平方mのパノラマガラスルーフや、伝統的な中国のルイ形のエアベント、ロンドンのアイコンを取り入れた流星群のキャビン照明など、が装備されている。

外観は、航空機の空力学にインスパイアされており、シンプルでありながら技術的でエレガントな形状が特徴。ボディカラーはパールホワイト、インクジェイドブラック、サファイアブルー、エメラルドグリーンの4色が用意されている。

最上位モデルでは、前後の電動モーターが合計536hpを発揮し、0-96km/hを5.5秒で駆け抜ける。世界で初めてCATL製の3.0キリンバッテリーを搭載し、最大140kWhの容量と業界最高のセルエネルギー密度200Wh/kgを実現。1回の充電で最大824km(CLTCサイクル)の航続を可能にした。

安全面では、3列すべてにエアバッグが装備され、合計11個のエアバッグが配置されている。L380は、最新のデジタルプラットフォーム技術「L-OS」を搭載し、チップからクラウドまでの新しい電子アーキテクチャを実現する。OTAソフトウェアアップデートにより、常に最新の状態を保ち、ユーザー体験を向上させる。

なおL380は中国での販売開始後、2年以内に英国市場にも導入される予定。他の世界市場への展開も計画している。

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