アストンマーティンは7月11日に英国で開幕する「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」において、新型スポーツカー『バリアント』の実車を世界初公開する。アストンマーティンが7月1日に発表した。
バリアントは、アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チームのドライバーであり、2度のF1ワールドチャンピオンに輝いたフェルナンド・アロンソ選手の依頼により誕生した特別モデルだ。アロンソ選手は7月12日、この車を走行させる予定。バリアントは38台限定で製作され、公道走行可能ながらサーキット走行を強く意識した仕様となっている。
アストンマーティン・バリアント最高出力745ps、最大トルク753Nmを発揮するV12エンジンと6速マニュアル・トランスミッションを搭載し、強力なカーボンセラミックブレーキも標準装備。プリセットドライビングモード(Sport、Sport+、Track)は再キャリブレーションされており、ドライバーは車両性能を最大限に引き出すことができるという。
さらに、軽量化やシャシー調整などの技術がちりばめられた。3Dプリンター製作のリアサブフレームやマグネシウム製トルクチューブ、軽量マグネシウムホイール、リチウムイオンバッテリーなどを採用。剛性を保ちながらも大幅な重量削減が実現されている。
足回りにはマルチマティック社製アダプティブ・スプール・バルブ(ASV)ダンパーを装着した。ASVシステムは、32の個別のダンパーカーブを6ミリ秒以内に調整できる最新のサスペンション技術で、乗り心地とハンドリング特性をほぼ無限に調整可能、としている。
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