8月11日スタートのアジアクロスカントリーラリー2024に今年もチーム三菱ラリーアートが参戦。昨年に引き続き新型トライトンで挑むのだが、マシン性能を大幅強化。増岡総監督も太鼓判を押すほどの自信作なのだ。ダカールラリーで大活躍した往年の三菱が帰ってきたゾ!!!!

文:ベストカーWeb編集部/写真:森山良雄・三菱

■増岡総監督も納得のデキ!! ほぼ全て専用開発の本気度

ホンモノのマシンはタイへ輸送中のため今回お披露目されたのは開発車両。とはいえ中身はほぼマシンと同等でサスやミッションなども組み替えられた車両であった

 今年のアジアクロスカントリーラリーはタイ国内だけで実施。総距離2000kmを7日間で走破することとなる。昨年は新型トライトンの登場直後ということもあり、ほぼノーマル状態で出場することとなったが、今年は首位奪還すべくかなり気合の入ったデキとなる。

 増岡総監督いわく「最大のトピックスはノーマルのトランスミッションからシーケンシャルに変更できたこと。これにより最大限パワーを引き出せ、完成度もピカイチ。やっと土俵に立てたという感じ、期待してください」と満面の笑みで語るほどなのだ。

 ちなみに全幅は45mmアップし、リアブレーキはディスクに。ノーマルモデルのリアサスはリーフであるが、今回はコイルサスに変更するなど大幅に手を加えているのだ。

記事リンク

前の記事

[ランドクルーザー250]ですらナビが主役!! かつての[パジェロ]とかって3連メーターがメインじゃなかった??

次の記事

スバルだけじゃない!? [パジェロ]も[デリカ]もだった!! なんで当時のディーゼル車はボンネットに穴があったん!?

■ランエボ作った社員ドライバーに期待大!! 水兵出身のコ・ドラも!!

日本人選手は計4名。増岡総監督の左隣が久々の社員ドライバー小出選手だ

 24年は4台のトライトンで日本人チームが2組、タイ人チームが2組という内訳だ。最大のトピックは増岡浩監督以来、久々の社員ドライバー「小出一登選手」が参戦すること。これまでランエボやコルトラリーアートといった走りのクルマの開発ドライバーも務めていたから期待大。

 小出選手にも直撃すると「じつは競技に出場するのはこれが初。ライセンスもやっと取得できたという状況。とはいえこれまで開発や増岡総監督の愛ある指導で培ったノウハウを全面に出して闘いたい」という。

 ちなみに個人的に気になったのがタイ人のコ・ドライバー「ピラポン選手」だ。他のメンバーはサーキット界で活躍した選手やもともとラリーに造詣が深い人が多いなか、この選手は水兵さんという珍しい経歴の持ち主。

 増岡総監督いわく「航海図などを読んでいた経験からナビゲーターとしての才能も素晴らしい。ペアのチャヤポン選手とも良いコンビでかなり期待している」という。トライトン4チームが表彰台を独占する可能性大なのだ。

記事リンク

前の記事

[ランドクルーザー250]ですらナビが主役!! かつての[パジェロ]とかって3連メーターがメインじゃなかった??

次の記事

スバルだけじゃない!? [パジェロ]も[デリカ]もだった!! なんで当時のディーゼル車はボンネットに穴があったん!?

■挙動に注目!! ハンパない走りになのに乗り心地もピカイチの謎

「めっちゃ楽しいすね!! 自分でもオフロード走りたくなりました」大興奮でマシンから降りてきた板倉くん(写真右)

 今回メディア向けにラリーマシンの開発車両への同乗試乗も実施され、ベストカーWebからは自動車部在籍の現役大学生アルバイト板倉君に体験してもらった。

 当日が悪路試乗初だったが、「外から見るとド派手な動きなのに実際に乗ったら想像の真逆でした。しかもあんな悪路なのに乗り心地がイイ点。そして巨大なピックアップトラックなのにスポーツカー並の挙動に感動した」という。

 増岡総監督に伝えると「まさに今回のマシンはそこにあり、足まわりの開発にもかなり注力したんです。全方位で進化させたため、攻めに攻めまくりたい」と意気込みを再び語ってくれたほど、自信のマシンなのだ。

 ともあれ今年のアジアクロスカントリーラリーでチーム三菱ラリーアートのトライトン4台が活躍することは確実。かなり期待大です!!!!!!!!!!!

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。