どんな時代でもクルマと音楽は切っても切り離せない関係にある。特にテレビCMで使われた楽曲は時代を超えて「また聴いてみたい」と思わせる。その代表作とも言えるアルバムをクルマCM収集歴45年の筆者が解説する。

文:高山正寛 写真:日産

■世界に誇る日本の名車のCMソング集

残念ながら今は廃盤になってしまっている「SKYLINE 50th ANNIVERSARY CD」。スカイラインファン、クルマ好きにはたまらない1枚となっている。

 最初に答えを言ってしまおう。それが日産スカイラインが50周年を記念して企画された「SKYLINE 50th ANNIVERSARY CD」というアルバムだ。

 1957年に初代が登場後、50年後の2007年7月25日に日産とワーナーミュージックジャパンのコラボレーションでリリースされた。

 その歴史が語るようにスカイラインはクルマはもちろん、テレビCMの世界でも話題になることが多く、50代以上の読者であれば「あったな〜」と思うことも多いだろう。

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■今なお語り継がれる名曲揃い

スカイラインの3代目となるGC10型。通称ハコスカ。写真は2000 GT-R。

 収録されているのは3代目の「C10型」を皮切りに12代目の「V36型」まで。もちろん全世代の楽曲が収録されているわけではないことはご了承いただきたい。

 特に4代目であるC110型は「ケンメリ」の愛称で大ヒットモデルとなったが、そのCMソングに使われたBUZZの「ケンとメリー〜愛と風のように」は名曲として今なお語り継がれている。

 このアルバムは全、14曲が収録されているが「ケンとメリー〜愛と風のように」は原曲とCM別に使われたアレンジバージョン(インストゥルメンタル含む)4曲が収録されており、いかにこの楽曲がスカイラインを象徴する名曲であったかが分かる。

 また5代目であるC210型(1977年〜)のCMは「スカイラインジャパン」の名コピーで人気となったが、このCM曲を唄っていたのは「財津和夫氏」であり、曲名である「スカイラインのテーマ」は同氏がリリースしてきたアルバムには未収録、このCDでもライブ演奏となっており、非常にレアな1曲となっている。

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■残念ながら現在は廃盤・・・

ケンメリと愛称で知られる4代目のC110型スカイライン。写真は2000GT-R。

 この他にも「ハコスカ」の愛称で呼ばれた3代目であるC10型(1968年〜)のCMで使われた「愛のスカイライン」など、スカイラインファンでなくても聴き応え十分な内容となっている。こうなると「聴いてみたい」と思うだろうが、残念ながら現在は廃盤となっている。

 しかし、中古であれば、Amazonやメルカリなどに出品されているケースもあるので根気よく探すのもいいだろう。

 また楽曲を音楽配信サービスなどで探せば結構揃えることも可能だ。筆者は幸いにも当時このアルバムを購入したので手元のiPhoneにリッピングして聴くことができるが、歴史と伝統に支えられた名車を時代ごとに感じることが出来る名盤、出来れば再販を期待したい。

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