自動車会社がマンションを建てるというと、日本でもトヨタが関連会社を持っているので思い浮かべる方もいると思うが、今回紹介するのは映画『007』でお馴染みのアストンマーティンだ。

 そのアストンマーティン、とんでもないマンションをマイアミに建てたというので、紹介したいしたい!! いや、その中身……、驚きしかございませんよ。

文/ベストカー編集部 写真/アストンマーティン

■66階の巨塔! 最高価格は目玉も飛び出す92億円!!?

 アストンマーティンは、2024年4月、フロリダのベイエリアに同ブランド初の超高級不動産開発プロジェクト「アストンマーティン・レジデンス・マイアミ」の完成を発表した。

 なぜ初のプロジェクトの地としてマイアミが選ばれたかというと、マイアミとウェストパームビーチ(ともにフロリダ州)は、2023年に世界でもトップ3に入るアストンマーティンの新車販売におけるホットな市場だったからだそうだ。

 アストンマーティンが将来的にウルトラ・ラグジュアリーブランドへとシフトするため、高級不動産業界に参入することで、ブランドとしての新たな側面を開拓する狙いがある。

 さてそんなアストンマーティンオーナーが期待するライフスタイルを反映した66階建てのマンションは、価格のほうもふさわしいレベルのものとなっている。

 入居者は玄関からすぐの場所にある、アストンマーティンが設計した約3927平米の極上の「スカイアメニティ」でリラックスすることが可能。そして建物の52階から55階の4フロアはぶち抜きで、印象的なガラスの階段でつながったひときわ目を引くアメニティスペースとなっている。大西洋を眺めることができるフィットネスセンター、スパなどが完備。

 さらにコンドミニアムの中心である55階には、大西洋そしてマイアミの街並みが見渡せるインフィニティ・プールが設けられている。このフロアにはラグジュアリーなスカイバー&ラウンジ、そして最新式のキッチンとプライベート・ダイニングルームも設けられているという。

 そんな贅の限りを尽くした超高級マンションの気になるお値段だが、ベーシックな部屋でも価格は150万ドル(2億3400万円)、ハイグレードな部屋はなんと5900万ドル(92億400万円)だそうだ! どんな層が購入するのか、庶民には理解できないレベルである……。

※1ドル=156円換算での金額になります

 だが、驚くべきはそれだけではない。なんと、そんな超高級マンションにもかかわらず、すでに総戸数391戸のコンドミニアムのうち99%が売約済みで、そのうち8人に1人がアストンマーティンオーナーだという。そう考えると、アストンマーティンのウルトラ・ラグジュアリーブランドへとシフトするという展望も、可能性があると感じられる。

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