ステランティスは7月5日、電動車向けのスマートフォンアプリ「e-ROUTES」を欧州全域に展開すると発表した。

このアプリは、CarPlayやAndroid Autoと連携し、リアルタイムの車両データを活用して最適な充電ステーションを提案することで、長距離移動時の航続に関する不安を軽減することを目的としている。

e-ROUTESは、2023年10月にシトロエンで初めて導入され、その後プジョー、DSオートモビル、オペル、ボクスホールの電動車にも順次展開された。2024年夏には、フィアット『600e』、アルファロメオ『ジュニア』、ジープ『アベンジャー』、ランチア『イプシロン』にも対応する予定だ。

このアプリは、ナビゲーションシステムを搭載していない電動車の顧客を主な対象としており、リアルタイムの車両データに基づいて常に最新のナビゲーションガイダンスを提供する。バッテリーの充電レベルや容量、気温などのデータを活用し、最適な充電ステーションを提案することで、ユーザーの精神的な負担を軽減する。

e-ROUTESは、スマートフォン上で直接利用することも、CarPlayやAndroid Autoを通じて車載ディスプレイにミラーリングすることも可能。リアルタイムの交通情報や車両の充電状態に基づいて、最適なルートを計算し、充電ステーションの利用状況や周辺施設の情報も表示する。

このアプリは、ステランティスのソフトウェア部門によって設計されており、高度なルーティングアルゴリズムを使用している。充電ステーションの位置や利用可能状況を考慮し、最適なルートを計算する。また、車両のテレマティクスボックスを通じてリアルタイムのデータを取得する。

e-ROUTESは、CONNECT PLUSパックに含まれており、2023年7月以前に車両を購入した顧客には後付けサービスとして提供される。CONNECT PLUSパックは、車両とリモートで簡単にやり取りできる機能を持つ。

ユーザーは、CONNECT PLUSパックまたは後付けサービスを有効にした後、車両のアプリを開き、専用リンクをクリックするだけでe-ROUTESにアクセスできる。新しいアカウントを作成する必要はなく、既存のブランドアカウントの認証情報を使用するだけで済む。

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