2024年7月11日、トヨタはGR86の一部改良を発表した。今回の改良のキモとなるのがダンパーや電子制御のブラッシュアップ。FRらしいスポーティさをどのように進化しているのか……こだわりまくった1台になるのは間違いなし!!

文:ベストカーWeb編集部/写真:トヨタ

■モータースポーツのデータを反映

外観には大きな差はないものの中味はしっかりと進化しているぞ

 GR86といえばその優れたFRスポーツらしいハンドリング、振り回して楽しめる運動性能など、スポーツカーに厳しいご時世にその裾野を維持してくれる希少な存在だ。

 そんなGR86は改良を重ねていく車種だ。2023年にも電子スロットルの制御変更などで手が入っており、どんどん熟成を重ね、常に理想のFRスポーツへ進化を続ける。

 今回の一部改良もショックアブソーバー、EPS(電動パワステ)、MT車のエンジン制御/アクセル制御、AT車のダウンシフト時の許容領域拡大など多岐に渡る。

サーキットなどでの走り込みもしているという

 ショックアブソーバーは乗ってみないとなんともだが、最近のGRがやることなら「間違いないでしょ!!」という絶対的な信頼もあるので、とても楽しみだ。

 またMT車の制御はブリッピング時のエンジントルク制御を見直し、よりブリッピングがしやすくなっているという。さらにアクセル時によりダイレクトさを感じるスロットル制御など、毎日接していると感じる違和感や「こうだったらいいのに」というユーザーの声を受けての改良というのがわかる。

■これで約4万円アップはバーゲンプライスじゃないか?

4万円アップはバーゲンプライスでは!??

 さらに改良内容は続き、RZ/SZには空気圧モニターを標準装備。もちろん日常の空気圧管理もだが、サーキット走行の基本でもあるタイヤのエアセッティングだった思い通りになる。うーん、素敵。

 ここまでの改良をするとなるとかなりの金額になりそうだが、価格表は下記のとおり。

【RZ】351万8000円(MT)/361万6000円(AT)
【SZ】319万5000円(MT)/329万3000円(AT)
【RC】293万6000円(MT)

 従来型のSZは315万3000円、RZは347万6000円(ともにMT)だったので約4万円の価格上昇となっている。ショックアブソーバーなどはモータースポーツからのフィードバックが詰まっているし、この価格アップはもはやバーゲンプライスだろう。

 うーん、早く乗ってみたい!!! 

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