2020年に市場から姿を消した日産 キューブ。かなり攻めたデザインで当時から好評であり、未だにファンも多い。だからこそ復活を望む声が多いのだが、そもそも当時からそんなに売れてたっけ!? という意見も。さてさてキューブの真相って一体!?!?!?

文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部

■カクカクボディがいいね!! サイズもちょうどよかったキューブ

今思えば初代キューブはかなりスタイリッシュデザインであった

 1998年に初代モデルが登場し、2020年まで3世代、22年という歴史を誇った日産のコンパクトカーのキューブ。初代から車名の通り一貫して角ばった立方体のようなスタイルを持っており、初代モデルの「アソブ、ハコブ、キューブ」のキャッチコピーを覚えている人も多いのではないだろうか。

 そんなキューブは前述したように2020年春に3代目モデルをもって終売となっており、現在は実質的な後継車種も存在しない状況となっている。だが、未だに中古車は安定した人気となっており、新型を求める声も少なくない。果たしてそんなキューブの魅力はどんなところにあったのだろうか?

2代目はかなり攻めたデザインで大人気に。ホイールもピッタリすぎる意匠であった

キューブの最大の特徴はやはりそのスタイルだろう。立方体を意味する車名からもわかるように、歴代モデルすべてが四角いデザインとなっており、5ナンバーサイズのコンパクトなボディでありながら、そのサイズを最大限有効活用できるため、室内空間が非常に広く感じられるようになっている。

 そして四角いスタイルは当然ながら見切りがよく、5ナンバーサイズのボディと相まって運転がしやすいという点も美点と言えるだろう。

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■内装こそキモ!! 古臭さを感じないデザインお見事すぎ

15年前のデビューとは思えないまったく古臭くないデザインは秀逸!!

 またプラットフォームはマーチなどと共有しているものの、搭載されるエンジンはマーチよりも余裕のある1.5Lが全車に搭載されており(3代目)走りの面で若干余裕がある点も嬉しいところ。

 2代目モデルのキャッチコピーである「Cube. My room.」からもわかるように、広い室内空間は自室のソファーのようにくつろげる空間となっており、3代目ではそのコンセプトをさらに昇華させ、クラスを超えたたっぷりとしたシートも話題となった。

 3代目モデルのエクステリアのデザインも四角いボディでありながら直線をなるべく使用せず、曲面を多用することで豊かさや温かみのあるものとし、2008年デビューと15年以上が経過しているにもかかわらず、未だに古臭さを感じさせないところも根強い人気の秘訣ではないだろうか。

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■日産ホンキの中古リフレッシュ計画!! だったら復活してよの声も

 さすがにデビューが古いため、先進安全装備などの装着が難しいことも終売の一因と言われているキューブだが、日産もその人気ぶりは理解しているようで2023年の東京オートサロンに「キューブ・リフレッシュ&レトロコンセプト」と名付けられた中古車ベースのカスタマイズカーを参考出品。翌2024年1月には「キューブ・レトロリノベーション」と題して中古車ベースのカスタマイズカーのトライアル販売を実施している。

 その辺りも含めて考えてみると、意外とキューブは唯一無二のキャラクターを持った車種であったとも言え、復活を待ち望む声が多いのも頷けるのではないだろうか。

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