日本での導入開始が待たれるスバル期待の新型フォレスター。しかし、北米専売のよりタフでオフロード色の強い「ウィルダネス」は北米で新型6代目には設定されず、5代目のまま併売される。これ、日本でも出して!

文/ベストカーWeb編集部・渡邊龍生、写真/スバル

■スバルの新しいSUVシリーズがウィルダネス!

タフでラギッドなキャラクターに磨きをかけた5代目フォレスターのウィルダネス

 そもそも、「ウィルダネス」って何? ってことになると思うが、実は北米で販売されているアウトドアカラーを際立たせたスバルSUVのシリーズグレード名を指している。

 最初にウィルダネスが設定されたのは現行型アウトバック(日本ではレガシィアウトバック)。2021年3月に発表されたアウトバックウィルダネスは、アウトバック本来の価値にアウトドアシーンで頼れる走破性と機能性をさらに強化し、タフでラギッドなキャラクターに磨きをかけた、スバルSUVの新たな価値を提案するクルマとして北米市場に導入されたモデル。

ブラックのプロテクションパーツがボディ全体に装着され、精悍な雰囲気だ

 続いて2021年9月には5代目フォレスターにウィルダネスが登場。ボディ全周に渡って装着したブラックカラーのプロテクションパーツは、立体的な造形でたくましさを表現したという。

 また、標準モデルに対して幅を約20mm拡大したルーフレールは、最大積載量を増やすとともに片側3カ所のレッグ部分に各々ロープ穴を設けて機能性を強化している。このレッグ部分には、アナダイズドイエローのアクセントカラーを配置している。

フォレスターウィルダネスのインテリア。ノーマルとはひと味違った雰囲気

 インテリアも同色をアクセントに、ブラックとグレーのダークトーンで全体をコーディネート。撥水性のある表皮を使用したシートなども採用し、アウトドアでも気兼ねなく使える機能性を備えている。

記事リンク

前の記事

気になるスバル期待の「新型フォレスター」は燃費性能爆上げ!? ストロングハイブリッドはトヨタRAV4の「THSII」流用で価格もアップか?

次の記事

今やスバルの屋台骨を支えるフォレスターとクロストレック……ご先祖は初代インプレッサ[グラベルEX]だった

■オールテレーンタイヤ装着でオフローダームード満点!

ウィルダネスの履くアルミホイールについてはディーラーオプションで日本でも購入可能

 パワーユニットは2.5L水平対向4気筒直噴DOHCエンジンを採用し、レシオカバレージを拡大し、ファイナルギヤ比をローギヤ化したリニアトロニックを組み合わせることで駆動力を高めている。

 また、空冷オイルクーラーを追加することで標準モデルの2倍に当たる約1360kgの牽引能力を有している。足回りには、不安定な路面でも高いグリップ力を発揮するオールテレーンタイヤを装着。

ウィルダネスは悪路走行時にその威力を発揮する

 さらに、サスペンションに専用コイルスプリングを採用することで、最低地上高を標準の220mmから233mmにまで拡大し、悪路走行時の安心感を高めている。また、サスペンションセッティングによりコーナリング時のロール角を抑制することで、オンロードでの軽快でスポーティな走りも両立させている。

■日本でもウィルダネスは販売してほしいのだが……

新型6代目フォレスターにも遅れてウィルダネスが設定されるのは確実

 すでに北米では価格も公表されて販売がスタートしている新型フォレスターだが、いまだにウィルダネスについては北米での先代型となる5代目フォレスターのままで併売されている。

 北米では遅れて新型フォレスターにもウィルダネスが継続設定されるのは間違いないだろう。5代目フォレスターのウィルダネスを見るかぎり、日本でもウケそうなルックスだと個人的には思っているのだが……。

新型フォレスターにブラックパーツを多数装着すればなおさらカッコよくなりそうだ

 ここはひとつ日本のスバルファンのためにもお願いしますよ、スバルさん!!

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。