耐久レーサースタイルのフロントマスクに、新型の直列4気筒500ccエンジンを搭載する「500SR ZOOM」は、インパクト大のルックスと豪華装備で話題を呼んだ。その500SRが中国で開催されたファンイベント「CF MOTO DAY」でいよいよ発売。ライバルとなる日本メーカーモデルと競り合う、驚きのスペックと価格に注目だ。

  文/Webikeプラス編集部  

デュアルラムエアダクトで加圧時82PSを発揮!

 中国のCF MOTOが発表していた新型モデル「500SR ZOOM」は、ラムエアシステムを備える4気筒500ccエンジンのフルカウルスポーツ。その耐久レーサー風のルックスは日本でも大きく注目されている。一見、ヘッドライトに見えるフロントマスクの2つの穴は、LEDによってリムをデイライトとしたデュアルラムエアダクト。その下にはメインヘッドライトが装着されている。また、カウルには空力性能の向上を狙ったウィングレットが装着され、MotoGPレーサー風のモダンなスポーツスピリットも注入。他にない個性的なシルエットを生み出した。

 その性能にも注目したい。中国での発売にあたり、ようやく発表された詳細なスペックでは、ラムエア加圧時の最高出力61kW(82.9PS)/12,500rpm、最大トルクは49N・m/10,000rpmを発揮。国産4気筒の最新機・ZX-4Rが加圧時80PSを発揮することを鑑みると、排気量100ccを上乗せしたとはいえ、負けないパワーを叩き出すということだ。エキゾーストは2本に集合し、左右出しのショートサイレンサーにまとめられている。フレームはスチール製、車体重量は194kgだ。

 さらに装備も最先端。スリッパークラッチと2段階のトラクションコントロールを標準で備え、41Φの倒立フォーク、モノショックで足回りを固める。ブレーキはフロントにダブルディスク、ラジアルマウントの4ピストンキャリパーで、こちらもミドルスポーツには十分すぎるほどだ。メーターは5インチフルカラーTFTでスマホ連携も可能、またオートヘッドライト、エマージェンシーストップシグナル、オートキャンセルウィンカーも採用しており、フラッグシップ級の贅沢装備といえる。

 

 

 

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ライバルはZX-4RとCBR400R!価格と装備でガチンコバトル

 そんな500SR ZOOMだが、中国国内での販売価格は3万7980元(約81万8000円)。日本の同等クラスに比較するとかなりお手事なプライスで、中国へ参入している日本メーカーのライバル機たちに真正面から挑むかたちだ。カワサキチャイナから導入されているZX-4Rは、ほぼ同等のスペックを引っ提げた直4機だが、関税による上乗せもあって価格は6万9800元(約150万円)とほぼ倍。さらに同排気量にはホンダが導入するCBR500Rがあるが、こちらも6万3800元(約137万7000円)と高く、2気筒で出力も及ばない。市場は500SR ZOOMに有利な状況といえるだろう。もしも大成功すれば、日本国内への挑戦もあり得る!? とにかく目が離せない新モデルだ。

 

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https://news.webike.net/motorcycle/388588/

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