カーオーディオ好きなドライバーを増やすべく、カーオーディオにまつわる“分かりづらさ”を払拭しようと展開している当連載。現在は「メインユニット」に関した“?”の答を解説している。今回は「モニターレス メインユニット」にスポットを当てる。
◆「モニターレス メインユニット」は、今もさまざま発売中!
ふた昔前まではカーオーディオメインユニットといえば、モニターを装備しない1DINまたは2DINタイプのモデルが主流だった。しかし2000年代に入って「AV一体型ナビ」が一般化するにつれ、そして2010年代に入って「AV一体型ナビ」からナビメカを省いた「ディスプレイオーディオ」が続々とリリースされるにつれて、従来型の「モニターレス メインユニット」は次第に存在感を薄くしてきた。さて、これらはもう廃れてしまったのかというと……。
どっこい、まだなくなってはいない。これらは「ナビもモニターも要らない、音楽が聴ければそれでいい」と考えるドライバーに、今も支持され続けている。
なおそのように考えるドライバーの多くは、「メインユニットはリーズナブルな方が良い」とも考えている。なので「モニターレス メインユニット」にはハイエンドモデルはほぼなくなり、お手頃モデルが中心となっている。
カロッツェリア・MVH-6600◆現在は「カロッツェリア」と「ケンウッド」の2社が、豊富に製品を用意!
では、「モニターレス メインユニット」のトレンドを分析していこう。ちなみに2000年代以前はさまざまな国産カーエレクトロニクスブランドが色々なモデルをリリースしていたが、現在これらをラインナップする大手メーカーは、「カロッツェリア」と「ケンウッド」の2社にとどまる。
で、これら2社は今も豊富に製品を発売している。機能違いをいくつか用意して、幅広いニーズに対応している。
なお両社ともに、1DIN機と2DIN機の両方をラインナップする。主体となるのは車種対応の幅広い1DIN機だが、センタークラスターパネルに2DINスペースが空いていてそこをメカで埋め尽くしたいと考えるドライバーに向けて、2DIN機ももれなく販売されている。
ケンウッド・U382BT◆合理化が推し進められる一方、高機能モデルもいくつか存在!
続いては、現行モデルの仕様的な特長を分析していこう。まず、現行モデルの多くは、Bluetoothに対応している。今や車内ではスマホが音楽プレーヤーとして使われることが多くなっているので、それを便利に使えるようにBluetooth対応機の需要が高い。
ただし「手軽なモデルが良い」というニーズも根強くあり、Bluetoothモジュールを非搭載とするモデルも一部ある。
また、価格を下げるべく機能が割り引かれたモデルも増えている。そういったモデルではCD/DVDメカが省かれている。今や車内にディスクが持ち込まれる頻度はかなり減っているので、「モニターレス メインユニット」も合理化が進められているというわけだ。
その一方で、「アマゾンアレクサ」に対応する等の高機能モデルも用意されている。あくまでもリーズナブルな価格設定が保たれつつも、利便性が追求された機種も存在している。
今回は以上だ。次回は具体的にはどのようなモデルがあるのかを紹介していく。お楽しみに。
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