シボレーは7月25日、スポーツカー『コルベット』の高性能モデル、「コルベットZR1」新型を米国で発表した。このモデルは、アメリカの自動車メーカーが製造した中で、最も強力なV8エンジンを搭載している。

コルベットZR1新型は、5.5リットルのツインターボチャージャー付きDOHCフラットプレーンクランクV8エンジン「LT7」を搭載。このエンジンは、7000rpmで1064hp、6000rpmで828lb-ft(1122Nm)のトルクを発生する。これは、工場出荷状態のコルベットとしても、アメリカの自動車メーカーが製造したV8エンジンとしても、最も強力という。

コルベットZR1新型は、GMの推定で最高速度346km/hを超え、静止状態から4分の1マイル加速を10秒以下で走破する能力を持つ。また、カーボンファイバー製のエアロパッケージにより、最高速時に1200ポンド以上のダウンフォースを生成する。さらに新型は、コルベットの歴史の中でも象徴的なデザイン「スプリットリアウィンドウ」を復活させている。

シボレー・コルベット ZR1 新型

エンジン開発の限界を押し広げるため、ZR1新型のエンジンは、「Z06」のLT6エンジンのアーキテクチャをベースにしており、ツインターボを初めて採用している。エンジニアたちは、自然吸気とターボチャージャー付きのフラットプレーンクランクシャフトエンジンの両方で大きなパワーと性能を追求した。

LT7エンジンは、エンジンアーキテクチャの限界を押し広げるために設計されており、強制誘導による高性能を実現している。エンジンの各システムは、ツインターボチャージャーに最適化されており、独自のポートと大きな燃焼室を持つヘッドキャスティング、強制誘導に最適化されたバルブトレインタイミングとリフトプロファイル、新しいインテークシステムなどが特徴だ。

このエンジンは、ケンタッキー州のボウリンググリーン組立工場内のパフォーマンスビルドセンターで、熟練のエンジンビルダーによって手作業で組み立てられる。ZR1の8速デュアルクラッチトランスミッションも、エンジンの大幅なパワーアップに対応するために多くの改良が施されている。

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