クロカンのイメージはやはりスズキのジムニーが強いであろう。しかし、ダイハツにも隠された名車がたくさんあるのである。それこそジムニーに引けを取らないような。そんなダイハツのクロカンの軌跡をたどっていく。

※本稿は2024年6月のものです
文:永田恵一/写真:ダイハツ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年7月10日号

■ダイハツ タフト

ダイハツ タフト(初代)。ランクル40系の弟分というキャラクター

 初代タフトはランクル40系の弟分的なコンパクトクロカンで、1Lガソリンでスタートし、ガソリンは1Lから1.6L、追加されたディーゼルも2.5Lから2.8Lに拡大。また、リアシートは左右2人ずつ対面で座る仕様があり、小さいながら6人乗りという特徴もあった。

●ダイハツ タフトの歴史
・初代:1974~1984年

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■ダイハツ ラガー

ダイハツ ラガー。小さいがタフさが魅力だった

 初代タフトの後継車となるコンパクトクロカンで、こちらは当時のランクル70の弟分的イメージを持っていた。エンジンは1980年代にダイハツが得意としていたディーゼル(2.8L)を搭載。存在感の薄さは否めないモデルだったが、改良を繰り返しながら13年間販売された。

●ダイハツ ラガーの歴史
・初代:1984~1997年

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■ダイハツ ロッキー

ダイハツ ロッキー

 初代はスズキ エスクード(初代)対抗のコンパクトクロカンとして登場。特徴はパートタイムとフルタイムという2つの4WDを設定した点だが、登場からしばらくMTのみだったことや地味なデザインが原因だったのか売れず。

 なお、初代ロッキーはベルトーネが造ったフリークライマーのベース車だ。

●ダイハツ ロッキーの歴史
・初代:1990~1997年

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■ダイハツ テリオス

ダイハツ テリオス(初代)

 初代ロッキーとラガーの後継車となるコンパクトクロカンで、2台同様にエンジン縦置きのFRベースだった。1.3L、NAでスタートしたテリオスだったが、モデルサイクル中盤から140psの1.3Lターボも追加された。

 なお、登場翌年にテリオスの軽仕様となるテリオスキッドも加わり、こちらはジムニーにはない5ドアという特徴&魅力も備えていた。

●ダイハツ テリオスの歴史
・初代:1997~2006年
※2~3代目は海外専売

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■ダイハツ ビーゴ

ダイハツ ビーゴ。東南アジアでは2代目テリオスとして販売

 テリオス後継のコンパクトクロカン。エンジン縦置きのFR構造は継承され、4WDはセンターデフのロック機構を備えていたこともあり、高い悪路走破性もキープされた。なお、ビーゴはトヨタにもラッシュの車名でOEM供給され、海外では先代となるテリオスの車名は継続中だ。

●ダイハツ ビーゴの歴史
・初代:2006~2016年

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【番外編】OEMのクロカン

トヨタ ブリザード(2代目・1984~1990年)

 ブリザードは初代タフトとラガーのOEMで、エンジンはラガーと異なるトヨタ製だった。

 初代ホンダ クロスロードはホンダが当時RVを持っていなかったため、業務提携していた英国ローバーから初代ディスカバリーのOEMを受けたモデルだ。

 スバル ビッグホーンは当時あったいすゞとスバルの業務提携によるOEM供給で、驚くことに車名が同じ。

 マツダ プロシードレバンテは初代&2代目エスクードのマツダ版で、マツダ製エンジン搭載車も設定していた。

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