250ccのバイクといえば、「普通二輪免許で運転できる」「高速道路を走れる」「車検がないから維持費が安い」と3拍子揃っていることが魅力。中でも、ここでは、車体が軽くて、足着き性も抜群なことで、初心者や女性など体格が小柄なライダー、久しぶりにバイクを運転するリターンライダーなどに最適な最新の国産モデル5台をピックアップして紹介します。
*当記事は2024年7月時点の情報を基に作成しています
文/平塚直樹 Webikeプラスホンダ・レブル250
タフでクールなイメージのスタイリングと、軽量で取り回しやすいサイズの車体、扱いやすい出力特性のエンジンを搭載する軽二輪のクルーザーモデルが「レブル250」です。
クルーザーモデルとは、アメリカンバイクの一種で、長い直線を快適に走るロー&ロングなスタイルを持たせたバイクのこと。なかでもレブル250は、車両重量171~172kgという軽量な車体と690mmの低シート高により、小柄な女性ライダーなどでも取り回しがしやすいことが魅力です。
また、ミドルポジションのステップや高めに設定されたバーハンドルなどにより、アップライトなライディングポジションを実現。長距離ツーリングなどでも疲れにくく、快適な乗り心地に貢献します。
搭載する249cc・水冷4ストローク単気筒エンジンは、低回転域ではトルクフルで扱いやすい特性としつつも、高回転域まで気持ちよい伸び感のある加速フィールも両立。単気筒ならではの小気味よい鼓動感も味わえることで、スロットルを開けるごとに、走る楽しさを満喫できるバイクです。
ラインアップには、スタンダード仕様のほか、ヘッドライトカウルやフォークカバー、フォークブーツ、ダイヤモンドステッチ風ワディングシートなどを装備する「レブル250Sエディション」も用意。被視認性を高めるLED灯火器類など、レブル250の充実した装備はそのままに、より質感などをアップさせた上級グレードとなっています。
【レブル250主要諸元】
・全長×全幅×全高:2,205mm×820mm×1,090mm
・シート高690mm
・車両重量171【172】kg
・エンジン:249cc・水冷単気筒
・最高出力19kW(26PS)/9,500rpm
・最大トルク22N・m(2.2kgf-m)/6,500rpm
・ギア:6速
・燃料タンク容量:11L
・タイヤ:前130/90-16、後150/80-16
・価格(税込)61万500円~64万9000円
*【 】内はSエディション
ホンダ・CB250R
ホンダ伝統の「CB」シリーズの新世代モデルとして、2018年4月から販売されているのが「CB250R」です。
近年人気が高いネオスポーツカフェというジャンルに属するのがこのモデル。街にもフィットするビンテージバイク風のデザインを採用しながらも、最新技術を融合させることで、高い走行性能を両立していることが魅力です。
最大の特徴はコンパクトで軽いこと。全長2,020mm×全幅805mm×全高1,045mmという小柄な車体を持ち、しかも車両重量は144kgとかなり軽量。小柄なライダーでも取り回しがしやすく、795mmというシート高により足着き性も抜群です。
また、最高出力27psを発揮する単気筒エンジンの扱いやすい特性などで、街乗りからツーリングまで、幅広いフィールドで誰にでもライディングが楽しめるモデルです。
足まわりには、最新のショーワ製SFF-BP(セパレート・ファンクション・フロントフォーク・ビッグピストン)倒立フロントフォークを採用。右側フォークに減衰機構とスプリングを装備し、左側フォークにスプリングのみを装備したこのサスは、摺動(しゅうどう)抵抗の低減と車体の軽量化に貢献することが特徴。優れた路面追従性をもたらすことで、より安定した走りを実現します。
さらに、クラッチには、アシスト&スリッパークラッチも装備。クラッチの操作荷重を低減し、シフトダウン時のエンジンブレーキによる後輪のホッピングを抑制することで、ライダーの疲労低減や扱いやすさなどの快適性に寄与します。
ほかにも、多彩な機能を表示するフルデジタル液晶メーター、被視認性を高めた丸型LEDヘッドライトなど、レトロな雰囲気とモダンなテイストを融合させた装備が満載です。
【CB250R主要諸元】
・全長×全幅×全高:2,020mm×805mm×1,045mm
・シート高:795mm
・車両重量:144kg
・エンジン:249cc
・水冷4ストローク単気筒
・最高出力:20kW(27PS)/9,500rpm
・最大トルク:23N・m(2.3kgf-m)/7,750rpm
・ギア:6速
・燃料タンク容量:10L
・タイヤ:前110/70R17、後150/60R17
・価格(税込)56万4300円
ヤマハ・MT-25
豊富なラインナップを誇るヤマハのネイキッドスポーツ「MT」シリーズに属するのが「MT-25」です。兄弟車には、1000cc・4気筒の「MT-10」、900cc・3気筒の「MT-09」、700cc・2気筒の「MT-07」、300cc・2気筒の「MT-03」、そして125cc・単気筒の「MT-125」を用意します。
いずれも、世界的に人気が高いストリートファイターというスタイルを採用。アグレッシブなスタイルや、街乗りやロングツーリングでも疲れづらいアップライトなポジション、高性能かつ扱いやすいエンジン特性などにより、市街地からワインディングなどで俊敏な走りを楽しめることが魅力です。
中でも、MT-25は、車両重量167kgという軽い車体と、シート高780mmによる足着き性の良さが魅力。インナーチューブ径37mmの倒立式フロントサスペンションなどの装備と相まって、扱いやすさと軽快なハンドリングを両立します。
エンジンには、最高出力26kW(35PS)を発揮する249cc・水冷4ストローク直列2気筒を搭載。軽量かつ高温強度に優れるアルミ鍛造ピストン、ロス馬力低減を図るためオフセットしたオールアルミ製DiASilシリンダーなど、最新のテクノロジーを投入。市街地で常用する低・中回転域での扱いやすさと、ワインディングなど高回転域での高揚感を両立しています。
ほかにも、歯切れの良いエキゾーストノートを奏でるショートマフラーを装備。車体中央下部に寄せてコンパクトに配することでマスの集中に貢献し、優れたハンドリング性能に貢献しています。
【MT-25主要諸元】
・全長×全幅×全高:2,090mm×755mm×1,070mm
・シート高:780mm
・車両重量:167kg
・エンジン:249cc水冷4ストローク直列2気筒
・最高出力:26kW(35PS)/12,000rpm
・最大トルク:23N・m(2.3kgf-m)/10,000rpm
・ギア:6速
・燃料タンク容量:14L
・タイヤ:前110/70-17、後140/70-17
・価格(税込)63万2500円
スズキ・ジクサー250
「ジクサー250」は、アグレッシブなストリートファイターのスタイルと、リーズナブルな価格などが魅力の軽二輪ネイキッドスポーツです。
外観は、上下3分割の薄型でコンパクトなLEDヘッドライトが印象的。また、力強いタンク形状と流れるようなシュラウド形状により、フロントからリアにかけてグラマラスでエッジの効いたスタイルを実現します。
搭載する249cc・単気筒エンジンには、独自の油冷方式「SOCS(Suzuki Oil Cooling System)」を採用。これは、燃焼室の外周に通路を設け、そこにエンジンオイルを流して冷却するというシステムのことです。
燃焼室の上からエンジンオイルを噴射して冷却する従来の油冷方式と比べ、より燃焼効率を向上させることで、優れた燃費性能を実現(WMTCモード値34.5km/L)。また、高回転・高出力も両立し、爽快な加速感を味わえます。
さらに、装備重量154kgという軽量な車体も魅力のひとつ。フルカウルモデルの兄弟車「ジクサーSF250」でも、装備重量は158kgと軽いのですが、ジクサー250はさらに4kgも軽量になっています。
それに、アップライトなライディングポジションを実現するバーハンドルを装備。これらが相乗効果となり、細い路地でのUターンや、駐車場などでの取り回しがとっても楽なのです。
ほかにも、メーターには多機能なフル液晶ディスプレイを装備。バータイプのタコメーター、デジタルスピードメーター、オドメーター、ギヤポジションインジケーター、デュアルトリップメーターなど、さまざまな情報を見やすく表示できて、とっても便利です。
しかも、価格(税込)は48万1800円。最近は、250ccのバイクでも、60万円以上のモデルもざらですし、中には90万円台のモデルもあるほどで、価格は高騰傾向。そんな中で、50万円を切るプライスも、魅力のひとつといえるでしょう。
【ジクサー250主要諸元】
・全長×全幅×全高:2,010mm×805mm×1,035mm
・シート高800mm
・車両重量154kg
・エンジン:249cc
・油冷4ストローク単気筒
・最高出力19kW(26PS)/9,300rpm
・最大トルク22N・m(2.2kgf-m)/7,300rpm
・ギア:6速
・燃料タンク容量12L
・タイヤ:前110/70R17、後150/60R17
・価格(税込)48万1800円
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