ボルグワーナーは7月30日、ビュイックの電動ミニバン『GL8』新型に搭載される2速ハイブリッドトランスミッション向けに、湿式クラッチおよび油圧制御モジュールを供給すると発表した。
この新型ハイブリッドトランスミッションは、GMが中国市場向けに生産する初の中大型プラグインハイブリッド(PHEV)向けトランスミッションであり、ボルグワーナーの技術が高効率を実現する。湿式クラッチおよび油圧制御モジュールは、PHEVの新しいベンチマークを確立するのに貢献するとされている。
ボルグワーナーがビュイックの電動ミニバンに供給する湿式クラッチと油圧制御モジュールボルグワーナーによると、中国の新エネルギー車市場は急速に進化しており、さまざまな革新的技術が求められているという。今回のビュイックとのビジネスは、ボルグワーナーの技術力を示すだけでなく、中国での現地開発能力の高さを裏付ける、と自負する。
2速ハイブリッドトランスミッション用湿式クラッチは、ドラッグトルクを低減することでシステム効率を向上させ、軸方向および半径方向にコンパクトな設計が特徴。また、ボルグワーナーの最先端のフリクション技術を活用して高い信頼性を確保している。油圧制御モジュールは、広い圧力調整レンジ、高い制御精度、液漏れの少ない設計および高効率などの利点がある。
また、コンパクトで軽量な設計により、クラッチおよび電気モーターの冷却とクラッチ圧力制御を容易にし、タンデムEポンプおよび温度センサーを一体化している。
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