トラック用大型エンジンなどを開発するカミンズ(Cummins)は8月1日、2024年第2四半期の決算を発表した。売上高は8億8000万ドルで、前年同期比2%増加した。北米での売上は4%増加したが、国際的な売上は2%減少した。
第2四半期の純利益は7億2600万ドルで、前年同期の7億2000万ドルを1%上回った。前年同期にはAtmusの分離に関連するコストが含まれていた。税率は23.0%で、900万ドルの有利な税項目が含まれている。
利息、税金、減価償却前利益(EBITDA)は1億3000万ドルで、売上の15.3%を占めた。前年同期も同額で、売上の15.1%を占めていた。
2024年の見通しについて、カミンズは年間売上高のガイダンスを3%減から横ばいに引き上げた。これは、特に北米のオンハイウェイと発電市場での需要が予想以上に強かったためである。EBITDAは15.0%から15.5%の範囲で予想されており、以前のガイダンスの14.5%から15.5%の範囲を上方修正した。
カミンズは引き続き強力な営業キャッシュフローと株主へのリターンを生成する計画であり、営業キャッシュフローの50%を株主に還元するという長期的な戦略目標にコミットしている。短期的には、利益成長のための再投資、配当、および負債削減に焦点を当てる。
第2四半期のハイライトとして、カミンズは四半期ごとの普通株式キャッシュ配当を1株当たり1.68ドルから1.82ドルに引き上げた。これで15年連続の配当増加となる。
また、Accelera by Cummins、ダイムラー・トラックス&バス、PACCARが共同で設立したAmplify Cell Technologiesが、米国でのバッテリーセル生産と供給チェーンのローカライズを進めている。ミシシッピ州マーシャル郡に21GWhの工場を建設中で、2027年に生産開始を目指している。
日本向けでは、カミンズといすゞが新しい6.7リットルエンジン「いすゞDB6A」を5月に発表。このエンジンは日本市場向けの中型トラックに搭載され、アジア太平洋地域および他のグローバル市場にも投入される予定だ。
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