ノーマル車両に無改造で“ポン付け”可能、手軽に車中泊やキャンプを楽しみたい人向けに架装キットが開発された。キャンピングカーや大型車に関わる様々な悩み=整備知識と取扱店の確保、保険、燃費、駐車場の確保や通行規制などから解放される。

店舗什器やオフィス家具の製造を手掛ける石山木工所は8月5日、新たなカスタムパーツブランド「FAIRGROUND」(フェアグランド)を立ち上げたと発表した。9月2日より、ノーマル車両に購入者自身で取り付け可能な架装キット「Van Life Kit For HIACE」を正式に販売開始する。

キャンピングカーの装備を備えつつ、通常の買い物やレジャーにも荷室を広く使えることが特徴だ。車体を改造していないため、一般の整備店で車両メンテナンスが可能であり、キット自体も購入者がメンテナンスできる。

第1弾として、ミニバンのトヨタ『ハイエースSUPER GL』に対応したキットを販売する。色はシックなマットブラック&マスターウォールナット色を用意した。今後はアウトドア、レジャー、モバイルオフィスに最適なデザインバリエーションを展開するという。

Van Life Kit For HIACEは、日常的に車両を使用したい人や、手軽に車中泊やキャンプを楽しみたい人をターゲットに開発された。乗車定員を確保しつつ、荷室を最大限活用できるように設計されており、キットを取り外して荷室を広く使用することも可能だ。

標準パッケージには、サイドキャビネット(運転席側)、ソファーベッド(シングルタイプ)、収納(助手席側)が含まれており、オプションとしてセンターキャビネットも用意されている。キャンプだけでなく、テレワークや料理、映画鑑賞など多様なシーンで利用できる。

コロナ禍により、アウトドアや自然への関心が高まり、キャンピングカー市場が大きく拡大した背景から、石山木工所はこの市場に注目。若年層やファミリー層にも手が届きやすく、メンテナンスが容易な製品を提供するため、Van Life Kit For HIACEを開発した。

石山木工所は1949年の創業以来、新潟県加茂市で木製品の製造を続けており、地域産業の振興と革新を図っている。

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