元祖高級ミニバンといえばエルグランドだが、今やすっかり風前の灯火状態…。でもアルファードがレクサス版LMを投入したのならば、エルグランドも同じ戦法で攻めるのもアリな気も。そういえばプレサージュだって高級版バサラもあったから、イケるんじゃないか!?!?

文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部

■LMが売れるなら高級版エルグランドがあってもいいじゃない!!!!!

高級ミニバン市場を開拓した立役者も今は昔状態に……

 高級ミニバンの元祖として1997年に登場した初代エルグランド。それまでの3列目シート車は、ラインナップに商用ワンボックスを持つモデルがほとんどで、いくら豪華に仕立てたとはいえ、その素性を覆すのはなかなか厳しかったというのが正直なところ。

 しかしエルグランドは完全な乗用モデルとして開発されただけでなく、クリーンでモダンな内外装や乗用車的なハンドリング、そして上級モデルらしい堂々としたスタイルを持っており、一躍人気車種となったのだ。

 そんなエルグランドだったが、後発となるアルファードが登場してからは人気も徐々に下火となり、現在は2010年に登場した3代目を改良しながら販売しているのだが、さすがに販売台数は苦しい状況が続いている。

 そこでエルグランドにもレクサスLMみたいな豪華版があったらどうですかね? とは編集部の声。では実際にどんな感じになるのか妄想してみよう。

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■高級版派生ミニバン作るならトヨタ勢よりも日産が得意なハズじゃ…

プレサージュの高級版として投入されたバサラ。一代限りではあったものの、アルファードに対するLMと同じ構図である

 フラッグシップミニバンのエルグランドだけに現在のところ派生車種などは存在していないが、過去には初代プレサージュに対して、その豪華版としてバサラというモデルが存在していたことがあった。

 このバサラはプレサージュをベースに立派な縦型グリルや専用の灯火類、大型バンパーなどで差別化したもので、2列目シートをキャプテンシートとしたものを標準とした点などがプレサージュとの差異となっていた。

 ただバサラの高級化ははっきりいって小手先のもので、ユーザーにはほとんど響くことはなく、“割高なプレサージュ”という印象でプレサージュのフルモデルチェンジと共に姿を消しているため、エルグランドも小手先の高級化では到底LMに敵うことはないだろう。

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■北米版クエストベースの巨大ゴージャスミニバンで行けー!!!!

終売済みであるがエルグランドより少しサイズが大きかったクエスト。せっかくなら新型エルグランドはクエスト並のサイズで

 エルグランドには初代から3列目シートを廃し、4座仕様としたモデルが存在しており(当時のオーテックジャパン扱い)、現行モデルにもVIPという立派なパーテーションを備えた4座仕様が存在している。そこで、このVIP仕様をクエストに使用されていたプラットフォームをベースにして作り上げるというのはどうだろうか?

 クエストは日産が北米市場をメインに販売していたミニバンであり、4代目モデルはエルグランドと多くを共有しているのだが、北米市場で販売するにあたって全幅が1,970mm、全長が5,100mmまで拡大されており、エルグランドよりもさらに堂々とした躯体を持っているのだ。

 またクエスト自体は2017年に終売となっているものの、海外専売車種でありながらエルグランドと同じく日産車体九州で生産されていたため、輸送コストが抑えられるというのも見逃せない。

 とはいえすでにモデル末期も末期になっているエルグランドに新たなバリエーションを追加するというのは現実的ではなく、まもなく新型の登場もウワサされていることから、新型エルグランドにレクサスLMに匹敵するような仕様が追加されることを期待するほうが望みはありそうだ。

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