2024年も8月に入り、もうすぐお盆休み。例年かなりの渋滞が見込まれますが、長期の休みはこの時期にしか取れないなどで、ツーリングを企画している人も多いでしょう。
でも、気になるのがガソリン価格。最近は、価格が高止まりしていますし、お盆は高速道路料金の休日割引もなし。そう考えると、可能な限り費用を抑えるためにも、できるだけ安いところで給油したいのも人情です。
でも、ガソリン価格は都道府県ごとの差も大きいため、自分が旅に行く地域では、どれくらいの価格になっているのかは、事前に調べておくといいかもしれません。
そこで今回は、参考までに、資源エネルギー庁が発表した2024年7月29日時点における都道府県別のガソリン平均価格を調査。レギュラーとハイオクの両方で、全国平均価格と比べ、安い都道府県ベスト5と高い都道府県ワースト5を紹介します。

 

文/平塚直樹 Webikeプラス

 

 

     

ガソリン価格が安い都道府県ベスト5

 まずは、2024年7月29日時点で、ガソリンの平均価格が、全国平均価格と比べて安い都道府県ベスト5を紹介します。

レギュラーガソリンが安い都道府県ベスト5

1位:愛知県 167.7円/L(-7.2円/L)
2位:岩手県 168.4円/L(-6.5円/L)
3位:埼玉県 169.7円/L(-5.2円/L)
4位:青森県 170.3円/L(-4.6 円/L)
5位:宮城県 171.1円/L(-3.8円/L)


*2024年7月29日時点、出展:資源エネルギー庁
*( )内は全国平均174.9円/Lとの差

ハイオクガソリンが安い都道府県ベスト5

1位:愛知県 178.9円/L(-6.8円/L)
2位:岩手県 179.0円/L(-6.7円/L)
3位:埼玉県 180.6円/L(-5.1円/L)
4位:青森県 181.4円/L(-4.3円/L)
5位:徳島県 182.2円/L(-3.5円/L)


*2024年7月29日時点、出展:資源エネルギー庁
*( )内は全国平均185.7円/Lとの差

 レギュラー、ハイオク共に1位は愛知県。全国平均価格と比べ、レギュラーで-7.2円/L、ハイオクで-6.8円/L安くなっています。愛知県は、名古屋があるため大都市圏のひとつともいえますが、首都圏では、レギュラー、ハイオク共に3位に入った埼玉県がトップ。大きな都市のある都道府県は、ガソリン価格も高いイメージがありますが、一概にそうは言えないことが分かります。

 そして、レギュラー、ハイオク共に2位の岩手県、4位の青森県、レギュラー5位の宮城県、ハイオク5位の徳島県などは、ツーリングを楽しめる場所も多い地域。ガソリン価格が全国平均と比べても安いことは、とっても注目だといえます。

 

 

夏の北海道でガソリン価格はどうなっている?

 ちなみに、夏のツーリングで定番の地といえる北海道ではどうでしょう? 2024年7月29日時点のガソリン平均価格は以下の通りです。

・レギュラーガソリン 172.9円/L(全国平均の-2.0円/L・全体の14位)
・ハイオクガソリン 184.3円/L(全国平均の-1.4円/L・全体の18位)


*2024年7月29日時点、出展:資源エネルギー庁

 いずれも全国平均価格を下回っており、ガソリン価格は比較的安い都道府県の部類に入るといえるでしょう。お盆の時期に北海道ツーリングを企画している人にとっては、朗報ですね。

 

 

     

ガソリン価格が高い都道府県ワースト5

 次は、2024年7月29日時点で、ガソリン価格が、全国平均価格と比べて高い都道府県ワースト5です。

レギュラーガソリンが高い都道府県ワースト5

1位:山形県 183.2円/L(+8.3円/L)
2位:鹿児島県 183.0円/L(+8.1円/L)
3位:長野県 182.5円/L(+7.6円/L)
4位:長崎県 181.6円/L(+6.7円/L)
5位:大分県 181.2円/L(+6.3円/L)


*2024年7月29日時点、出展:資源エネルギー庁
*( )内は全国平均174.9円/Lとの差

ハイオクガソリンが高い都道府県ワースト5

1位:山形県 194.2円/L(+8.5円/L)
2位:鹿児島県 194.1円/L(+8.4円/L)
3位:長野県 193.7円/L(+8.0円/L)
4位:大分県 192.2円/L(+6.5円/L)
5位:長崎県 191.5円/L(+5.8円/L)


*2024年7月29日時点、出展:資源エネルギー庁
*( )内は全国平均185.7円/Lとの差

 レギュラー、ハイオク共に、山形県、鹿児島県、長野県がワースト3に。また、長崎県と大分県も、レギュラー、ハイオクで順位は多少変わりますが、全国の中ではガソリン価格の高い都道府県に入るといえます。

 

 

 しかも、ランクインした5県は、いずれも、レギュラーで180円/L以上、ハイオクで190円/L以上となっています。

ちなみに、資源エネルギー庁のデータによれば、調査を開始した1990年の調査開始から、ガソリンの全国平均価格が最も高くなったのは、2023年9月4日時点。レギュラーで186.5円/L、ハイオクで197.3円/L まで上がりました。

 その時に比べ、今回ランクインした5県の価格は、多少は下がっていますが、あまり変わらない印象ですね。

 しかも、例えば、2023年9月4日時点における都道府県別のレギュラーガソリン平均価格では、

・山形県 191.9円/L
・鹿児島県 192.9円/L
・長野県 194.5円/L
・長崎県 192.1円/L
・大分県 191.6円/L


*2023年9月4日時点、出展:資源エネルギー庁

 と、軒並み190円/L超えでした。そう考えると、これら都道府県は、今回だけでなく元々ガソリンの価格が高い地域であることがうかがえます。

依然として高止まりが続くガソリン価格

 参考までに、2023年のお盆時期(2023年7月10日時点)におけるガソリンの全国平均価格も紹介しましょう。

2023年お盆時期のガソリン全国平均価格

・レギュラーガソリン 173.3円/L
・ハイオクガソリン 184.1円/L


*2023年7月10日時点、出展:資源エネルギー庁

 今回紹介した2024年7月29日時点の全国平均価格と比べると、2023年の方がやや安いですが、ほぼ変わらない印象です。

 

 

 なお、これも資源エネルギー庁のデータによると、例えば、4年前のお盆時期、2020年7月13日時点のガソリン全国平均価格は以下の通りです。

2020年お盆時期のガソリン全国平均価格

・レギュラーガソリン 131.8円/L
・ハイオクガソリン 142.7円/L


*2020年7月13日時点、出展:資源エネルギー庁

 これらと比べると、現在のガソリン価格はかなり上がっていますよね。ツーリングするのにも、費用が余計に必要となったということです。

 ともあれ、もしお盆の時期にツーリングに行く人は、慣れない長距離移動をしますし、渋滞もつきもの。油断していると、ガス欠などのトラブルに遭う場合もあります。くれぐれも旅のスケジュールなどには余裕を持って、安心・安全なバイク旅を心掛けたいものです。

 

 

 *写真はすべてイメージです

 

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https://news.webike.net/bikenews/396859/

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