いつもベストカーwebをご愛読いただきありがとうございます。学生アルバイトのOです。今回はGRヤリスとレクサス LBX モリゾウ RRに新しく搭載されるサーキットモードを体験してきました。この記事では、2台でそれぞれサーキットモードを稼働した時の率直な感想を綴っていこうと思います。
文:ベストカーweb編集部/画像:小林岳夫
■トヨタGRがサーキットモードに託す熱き想い!!
栃木県茂木町にあるモビリティリゾートもてぎ。大自然に囲まれるコースでGRヤリスとLBX モリゾウ RRの試乗会は行われた。GRの職員の方々に案内され、まずは今回の主題となる「サーキットモード」についての説明を受ける。
サーキットモードの機能としては大きく分けて、制限車速の引き上げ(自工会規制遵守)、ターボラグを低減する過給圧維持制御の調整、サーキット専用メーター、クーリングファンのオンオフ設定の4つである。使用可能施設であれば、スマホでサーキットモードをオンし、各々好みのセッティングをスマホ上で行い、走ることができる。
ここで驚いたのは、サーキットモードへの変更からクルマのセッティングまですべてスマホ一つで完結してしまうことだ。さらに、このサービスに関して数年間無料で提供していく方針のようだ。心からサーキットを楽しんでほしいという熱い思いが伝わってくる。
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■すごいぞアンチラグ!! GRヤリスとの相性抜群!!
サーキットモードの様々な魅力的なポイントの説明を終え、いざ試乗へ。GRヤリスとLBXのそれぞれATとMTの計四台。
まずはGRヤリスから。スマホで操作しサーキットモードオンにすると、メーター表示が変わり、アイドリング回転数は1000rpmから1400rpmほどまで上がり、やる気満々のGRヤリスに変貌。そこからアプリで、シフトタイミング回転数やアンチラグの強度、シフトタイミングの表示方法を選択し、準備ができ、GOフラッグの合図とともに一気にアクセルを踏む。
メーターもわかりやすく、シフトタイミングサインの青色にメーターが点灯したらパドルでシフトアップ。サーキット初心者からすると一目でわかりやすくシンプルなデザインでとても良い。
ヘアピン前でアンチラグを体感するためにぐっとブレーキを踏み4000rpm以下でコーナー進入、立ち上がりにアクセルを踏むと立ち上がり時のじれったさがものすごく軽減されている。
試しにアンチラグを無にして再び走ってみる。コーナーからの立ち上がり時のじれったさはアンチラグをオンにしているときに比べ、だいぶ大きかった。ここまで違うのか! すごいぞアンチラグ!! と思わず心の中でスタンディングオベーションしてしまった。そのくらいにこの機能の性能はすさまじいものである。
アンチラグの機能は個人的にATよりもMTの方がより体感できた。コーナー前にぐっとブレーキを踏んでシフトダウン、クイッとハンドルをきってコーナー進入、アンチラグが稼働していることを確認しながらコーナーから立ち上がる。
こりゃあ、気持ちよすぎるぜ!! うまい人が乗ればこれはMTの方が速いなと素人でもわかるくらいに立ち上がりがすごくスムーズ。シフトもスコスコ入っていき、ノンストレスでサーキットに集中できる。
クルマ自体の加速性能も抜群。1.6Lとはとても思えないトルクが最高に気持ち良い。サーキット走行する上でのありがたい装備がつまった一台であると感じた。また、シフトダウン時に回転数を自動的に上げてくれるモードもある。
サーキットの敷居が高いなと感じている初心者でも楽しめる仕様が盛りだくさん。今すぐにでも欲しいと思わせる、そんなクルマであった。
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■いいとこどりすぎ!! 高級感もありスポーツ走行もできちゃうのかよ…
次にLBX モリゾウ RR。こちらは見た瞬間から、ああ…レクサスだ…となるくらい高級感溢れるインテリアと外観であった。いざ試乗すると、車重の割にすごくハンドルがすごく軽い。スポーティーな走りをするうえでも扱いやすいなと感じた。
高級感溢れるこのクルマであるが、サーキットモードをオンにすると様変わりする。一気にスポーツカーの走りに変貌するのだ。アンチラグが稼働したときは、再加速時のタイヤの粘りがGRヤリスとは違いねちっこく踏ん張っている印象。個人的には気持ちよい粘りを感じさせてくれた。
また、遊び心がほしいということで、車内のスピーカーからはエンジン音をより立体的に感じれる装備もあり、運転しているうえでの楽しさがより大きくなっている。高級車ながらスポーツマシンとして遊べる、素晴らしい一台に出来上がっていると感じた。
2台ともそれぞれ見た目も車重も全く異なっているのに、一気に走りが面白いクルマに化けてさせてしまうサーキットモードは恐ろしいくらいに完成度が高い。これからもこの機能のさらなる進化に目が離せない。
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