脱炭素化に向けて電動化が進んでいるが、CO2は走ってる時だけ排出しているわけではない。年間に大量ものクルマを作る工程においてもCO2削減は重要で、日産は自動車生産の段階からCO2削減に取り組もうという計画を打ち出してきた! これならガソリン車もまだまだ生き残れるかも!?

※本稿は2024年6月のものです
文:片岡英明/ベストカー編集部、写真:日産、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年7月10日号

■製造の段階からCO2を削減

現行車については2024年よりグリーンアルミ使用のホイールやサスペンションといった部品の調達をするという

 日産は5月20日、車両に使用するアルミニウムを低二酸化炭素アルミニウムに置き換える方針を発表しました。一部車種では置き換えを始めていますが、いずれその対象を全車種に広げる狙いがあります。

●片岡氏のコメント

 自動車は生産の段階で、二酸化炭素(CO2)をたくさん出している。これを減らすために日産は、日本で生産しているエクストレイルなどに環境に配慮した低CO2アルミをボンネットやドアなどに使うようになった。

 この先は端材を再利用したリサイクルアルミ、非化学由来の電力で精錬された「グリーンアルミ」を積極的に使うという。

 ホイールやサスペンションなどの部品も低CO2アルミへの置換が始まった。2024年度中には欧米で生産している日産車に、低CO2アルミを採用するそうだ。また、サプライヤーからの調達部品も置き換えていく。

 2027年以降に生産を始める新型車のすべてに低CO2アルミを使い、2030年までには全車を低CO2アルミに置き換えるというのだから日産の首脳陣は本気だ。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。