数多のSUVが群雄割拠する昨今。悪路走破性に重きを置いた元来のSUVの姿である「本格派クロカン」と悪路走破性よりもラグジュアリー性を重視した「高級SUV」とその両方を兼ね備えるSUVなど多種多様だ。そこで今回は、それらの中から「本格系国産ラージSUV」に絞って紹介していこう。

※本稿は2024年7月のものです
文:伊達軍曹/写真:トヨタ、レクサス、スバル、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2024年8月10日号
※ここでは「全長4800mm以上のSUV」をラージSUVとしています

■いざという時なんでも対応できる安心感

トヨタ ランドクルーザー300は、どこにでも走って行けて、人も荷物も載せられて、なおかつステイタス性も高いという完全無欠な一台だ

●本格系ラージSUVはこんな人に向いている
・普段の乗車人数が3名以上
・ボディサイズは大きければ大きいほどいい
・オフロードを走る
・正直モテたい
・多少燃費が悪くても気にしない
・ぶっちゃけ、金に糸目は付けない

 ラダーフレームを採用しているモデルはもちろんのこと、モノコック構造であっても本格的な悪路走行性能を有しているラージサイズSUVは、「雪山なども怖くない」というのがまず一番の魅力。

 それに加えて「人も荷物も同時に収容できる」という魅力もあるわけだが(ミドルサイズSUVだと『人か、荷物か?』という選択を迫られる局面もある)、多くのユーザーはしょっちゅう人と荷物を満載して雪山や悪路を走っているわけでもない。

 とすると、本格系ラージSUVの本当の魅力は「自分は何でもできる最高の一台に乗っているのだ」という自尊心が持てること――であるはずだ。自尊心とは、生きていくうえで非常に大切なもの。それを抱くことができる本格系ラージSUVが羨望の的となるのは当然のことなのだろう。

 そんな本格系ラージSUVを代表する存在がトヨタ ランドクルーザー300。どこにでも走って行けて、人も荷物も載せられて、なおかつステイタス性も高いという完全無欠な一台だ。

 ランクル300のステイタス性あるいはラグジュアリー性を捨てて「悪路」に特化したい場合はランドクルーザー70こそが最適だが、ランクル70は「悪路に特化した」という潔さゆえに、逆にステイタス性が生まれているパターンである。

記事リンク

前の記事

ランクル250はやっぱスゲーぞ!! 「ランクル300」直系制御に心酔 オフロード試乗で見えたDNA!!

次の記事

想像超え!! [ランクル250]の扱いやすさと快適性がハンパない! 兄貴分[ランクル300]との違いは?

■流石のスバル! 本格悪路走破性能がすごいスバル レガシィアウトバック

スバル レガシィアウトバックは、ランドクルーザー系にも負けないほどの本格的な悪路走破性能を有している

 スバル レガシィアウトバックはモノコック構造を採用しているクロスオーバーSUVだが、そもそもの素性のよさとX-MODEにより、ランドクルーザー系にも負けないほどの本格的な悪路走破性能を有している。

 また、ランドクルーザー系と同様の屈強なラダーフレームを採用しているレクサス GXおよびLXは、言わずもがなの本格悪路性能に、レクサスならではのラグジュアリー性を強烈にプラスした存在だ。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。