2024年も後半戦。前半には注目の新型車登場や、自動車メーカーの不正など、さまざまなニュースがあった。この先のキーとなる自動車界の事象は何か? ここでは、街なかでも見る機会が増えてきた「ライドシェア」について探ってみる。

※本稿は2024年6月のものです
文:齊藤優太/写真:トヨタ、レクサス、日産、ホンダ、マツダ、AdobeStock ほか
初出:『ベストカー』2024年7月26日号

■ライドシェアドライバーは狭き門?

日本のライドシェア制度では、タクシー会社に登録し、面接や運転チェックに合格する必要がある(Gatot@AdobeStock)

 日本版ライドシェアが始まり、少しずつライドシェアの車両を見かけることが増えてきた。

 しかし、ライドシェアサービスを提供できる時間帯や曜日が限定されているため、ライドシェアの利用者数はタクシーの利用者数より少ないのが実情だ。今後、サービス提供時間の拡大や安全性・信頼性が高まれば、ライドシェアサービスが普及する可能性は高いといえる。

 しかし、規制の緩和や安全性・信頼性が担保されなければ、ライドシェアサービスが普及する可能性は低いだろう。

 また、ライドシェアサービスで重視するポイントとして、「料金の安さ」「アプリの使い勝手」「安全性・安全対策」「車両の清潔さ」「運転手の接客態度」「サービスの質」などが挙げられている(ライドシェアの利用に賛成する人に対するアンケート調査/出典:ICT総研)。

 料金が安く、安全で、信頼することができて、質の高いサービスや清潔感を求められるライドシェアドライバーは、タクシードライバー以上にハードルが高いのかもしれない。

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