2024年4月中旬をもって日本国内向けの生産を終了したマツダ6。一方、ほぼ同時期に行われた「北京モーターショー2024」で発表されたマツダの新型セダン「EZ-6」。はたしてこのEZ-6がマツダ6後継車になるのか、それとも以前から言われているラージ商品群のプラットフォームを使ったFR+6気筒の快速セダンになるのだろうか?
文:ベストカーWeb編集部/写真:長安マツダ、中華人民共和国工業情報化部、欧州連合知的財産庁
■長安汽車とマツダの合弁会社が中国市場で発売するEZ-6がMAZDA6の後継車?
マツダのミドルセダン、MAZDA6の国内向け生産が2024年4月中旬をもって終了した。MAZDA6の次期モデルがどうなるのか、マツダからのアナウンスはないが、ヒントが出されている。そのほかベストカースクープ班が入手した情報を合わせて、次期MAZDA6がどうなるのか予想する。
まずマツダは、2024年3月18日、欧州連合知的財産庁に「MAZDA 6e」と「6e」のロゴを商標・意匠出願し、6月25日はEZ-6のステアリング、灯火類、エクステリア関連の意匠登録を行っているのが判明した。
そして時系列が前後するが既報の通り、2024年4月25日に開催された「北京モーターショー2024」において、EZ-6が発表となった。このEZ-6は2024年7月16日に中国の生産工場でラインオフ、2024年秋に中国市場で発売される。
EZ-6は、中国市場においてはマツダ6の実質的な後継車で、中国における、マツダと長安汽車の合弁会社、長安マツダによって開発および生産されたFRセダンだ。
EZ-6のボディサイズは全長4921×全幅1890×全高1485mmというDセグメント車でプラットフォームは長安汽車のEPA1。搭載されるパワーユニットは、2種類用意され、BEVが航続距離約600kmで最高出力190kWの長安汽車製MSED04型、最高速度は170km/hに達する。
もうひとつは、1回の給油で1000km以上走れるPHEV。搭載されているのは長安汽車製のJL473QJ型で最高出力160kWの電気モーターに、70kW、1480㏄を発生する発電用エンジンを組み合わせている。
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■MAZDA6e、エクステリアデザインを欧州連合知的財産庁に登録する意味とは?
欧州で、MAZDA6eの商標登録、エクステリア関連の意匠登録されたことは何を意味するのか? ズバリ、EZ-6を欧州市場でMAZDA6e(MAZDA6EV)として発売するということだ。
EZ-6の中国市場での発売から少し遅れて、2024年10~11月に欧州で公開され、年内に生産開始されるという情報が入ってきている。
興味深いのは2024年8月初旬には、日本のマツダ本社ミュージアムにも展示されていること。残念ながら、日本で発売するということにつながらない。過去に日本で発売されていないCX-50やBT-50がマツダミュージアムに展示されていたことがあるからだ。
ただし、欧州市場で発売するということは、日本市場での発売可能性もありえる。これまでベストカーがお伝えしてきた次期MAZDA6は縦置きエンジン+FRレイアウトのラージ商品群で、パワーユニットは2.5L、直4のガソリンとそのPHEV、3.3LディーゼルターボとそのマイルドHEVを搭載、北米でCX-90に採用される3.3L、直6ガソリンターボというものだったが、どうやら現在掴んでいる情報では、ラージ商品群のなかにマツダ6はないらしい。
現時点でマツダ6の後継車として最も可能性が高いのは、MAZDA6eだ。BEVの可能性が高いが、PHEVもありえる。早ければ2025年中の日本販売も考えられる。
最新情報が入り次第、お伝えしよう。
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