待望の3列SUV「CX-80」を発表したマツダ。しかしマツダには他にも魅力的なSUVがある。そう、アメリカや中国で売っているCX-50がそれだ。こいつを日本に導入してくれればバカ売れ間違いなしだと思うんだけど!
文:ベストカーWeb編集部/写真:マツダ
■オバフェン付きのワイドボディが激カッコイイ!
近年のマツダは、「縦置きエンジン+後輪駆動」を軸とするラージ商品群が話題をリードしてきた。しかし忘れちゃいけない。マツダにはエンジンを横置きするスモール商品群も依然として健在なのだ。
たとえばマツダ3やCX-30が、そのスモール商品群の代表選手にあたる。「CX-5は違うの?」という声が起きそうだが、実はCX-5はラージ/スモールという商品戦略が生まれる前のプラットフォームを使った旧世代に属するクルマである。
ではでは、CX-5に匹敵するスモール商品群はないのだろうか? 答えはノー。アメリカと中国で市販しているCX-50こそがそれだ。同車はCX-30のプラットフォームを縦や横に拡大して作った(これぞ新世代プラットフォームの拡張性!)、まったく「スモール」には見えないミディアムSUVである。
ここで大きな誘惑が起きる。画像を見てもらえば分かるが、このCX-50めちゃくちゃカッコいい。幅広感のあるボディにオーバーフェンダー風のクラッディングパネルが装着され、ワイルドなオフロード感がビンビンなのだ。
そこでマツダに「CX-50を日本にも導入してちょうだい!」と望まずにはいられない。CX-60やCX-80がどちらかといえば都会派のイメージなので、CX-50を市販すれば、フォレスターやエクストレイルといったアウトドア派のハートをわしづかみにできるからだ!
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■1920mmという全幅は日本では広すぎるのか?
改めてCX-50のスペックだが、全長4720mm、全幅1920mm、全高1605mm。トヨタ・ハリアーと比較すると、CX-50のほうが20mm短く、65mm広く、55mm低い。ホイールベースは2815mmだ。
パワーユニットは、2.5リッターガソリンと同ターボという2本立てでスタートしたが、今年7月に強烈なモデルが登場した。なんとトヨタRAV4のハイブリッドユニットをそっくり移植したハイブリッドモデルが追加されたのだ。
ちなみにトヨタがハイブリッドを供与した例は、スバル・フォレスターに次いで2例目。CX-50は、マツダとトヨタが合弁で建設した北米アラバマ工場(マツダ・トヨタ・マニュファクチャリングUSA)で作られるから、こうした連携もしやすかったと思われる。
CX-50を日本導入するうえでネックとなるのが「全幅広すぎ問題」だといわれる。確かに1920mmという車幅は日本車としては異例で、立体駐車場などでも不自由するはずだ。
ただし日本でも人気の輸入車を見てみると、意外と幅広のクルマが市民権を得ている。たとえばジープのグランドチェロキーは1980mm、ボルボXC60は1900mm、テスラモデルYは1921mmだ。
かつて日産がクロスオーバーSUVのムラーノを発売した際、1880mmという全幅が日本では広すぎるとして導入を躊躇した。ところが2年遅れで実際に市販してみるとスタイリッシュさが支持を集め、狭い道の多い都市部でも人気を得たという実話もある。
前述したとおりマツダは、CX-5が旧態化しているため、このセグメントの後継となるクルマを求められている。ハイブリッドも加わったCX-50は、その有力候補となると思うのだが、マツダよ改めて検討してもらえないだろうか!
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