CX-80登場という噂で、SUV業界は3列シート車が話題になっている。エクストレイルやアウトランダーで3列シートが選べるが、まさかのスバルにも意外な候補があった。それが北米で売られているアセント。コイツを日本に入れればCX-80を迎撃できるぜ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:スバル
■アセントは全グレードが3列シート!
日本ではフォレスターのモデルチェンジが待ち遠しいスバルだが、北米に目を向けるともう1台のSUVが浮かぶ。それが3列シートモデルのアセントだ。
もともと北米には、「フォレスターじゃちょっと小さい」と考えるスバルユーザーがいる。その対策のため、スバルは2005年にトライベッカという3列シートのSUVを発表したのだが、そのトライベッカの事実上の後継車が、2018年に登場したアセントだ。
アセントは全長ほぼ5m、全幅1.93mという堂々たるSUV。すでにデビューから6年を経ているが、イヤーモデルとして毎年進化を続けており、現行モデルの顔好きは日本の現行フォレスターに似ている。
搭載するエンジンはFA24型2.4L水平対向4気筒ターボで260hp/376Nmを発揮。ドライブトレーンはもちろんスバルお得意のX-MODE AWDだ。
シートレイアウトは全グレードが3列で、2列目がベンチシートかセパレートシートかで7人乗り、8人乗りが選べる。安全支援装備はもちろんアイサイト(ver.3)。2021年式ではアイサイト・ツーリングに相当するアップデートが行われ、2023年式では広角単眼カメラ式に進化した。
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■次期型アセントは日本で作るべき!?
そんなアセントだが、この8月に2025年モデルが発表された。
2025年式ではベースモデルが廃止となり、プレミアムグレードがエントリーグレードとなった。そのうえで全グレードにレーンチェンジアシストやリアクロストラフィックアラートが標準搭載され、衛星通信を使ったネットワークサービス「スバル・スターリンク」も標準装備となっている。
アセントの魅力がお分かりいただけただろうか。3列シートSUVはミニバンに代わるファミリーカーとして人気を集めつつあるが、現在のスバルの日本のラインナップではそれを受け止めるモデルがない(かつてはエクシーガがあったが)。
そこで北米のアセントを日本へ導入してはどうだろう。問題はランドクルーザー300並みのボディサイズだが、ハイラックスやトライトンが受け入れられつつあるので、大型SUVがほしいという層にとっては、意外とクリアできる問題かもしれない。
もう1点、ハードルになるのが価格だ。現行アセントの北米での価格は3万4395~4万8695ドル。あちらでは実に手頃な価格なのだが、日本に入れるとなると為替の影響をモロに受ける。実をいうとアセントは日本製ではなく、北米インディアナ工場で生産される海外モデルだからだ。
そこで提案。現行アセントはすでに登場から6年が過ぎているから、スバルには次期モデルをぜひとも日本で生産してほしい。アジア圏やオセアニアには、その日本モデルを輸出するのだ。
こうすることでアセントは、価格的にも手の届く魅力的な3列シートミニバンになる。個人的にはフォレスターよりも、こちらが気になってしまうなあ!
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