HORSEは9月3日、1.3リットルターボ・フレックスエンジンの生産を2024年内にブラジル・クリチバ工場で開始すると発表した。

今年初めにブラジルで1.0リットルモデルの生産を開始したことを受けての決定。これらのエンジンはブラジル市場での性能が実証されており、HORSEは国内生産を強化する計画だ。

HORSEは、ハイブリッドおよび内燃機関のパワートレインソリューションで世界をリードするHORSE Powertrainの一部門である。同社は英国ロンドンに本社を置き、17の工場と5つのR&Dセンターで1万9000人を雇用している。HORSE Powertrainは2024年5月に正式に設立され、ルノーグループとジーリー(吉利)がそれぞれ45%の株式を保有し、アラムコがさらに10%を保有している。

ルノーと吉利の合弁「HORSE」のブラジル工場

南米市場の独自のニーズに合わせて設計されたこれらのエンジンは、優れたパワー、トルク、効率、排出量を発揮する。これらのターボフレックスエンジンはガソリンと持続可能なエタノールの両方で動作し、Proconve L7(Euro6d相当)に準拠しており、今後の厳しいL8基準の認証プロセスも進行中だ。

1.0リットルの3気筒エンジン「HR10」は、125ps(92kW)のピークパワーと220Nmの最大トルクを発揮し、その90%を1750rpmで利用可能。1.3リットルの4気筒エンジン「HR13」は、170ps(125kW)のピークパワーと270Nmの最大トルクを1600rpmで発揮する。

HORSEのクリチバ工場は、年間50万台のエンジンを生産する能力を持ち、HR10とHR13の生産が2024年内に開始される予定。クリチバ工場には1億レアルの投資が行われた。

HR10とHR13は、シリンダーヘッドの可動部品やピストンリング、ピンにF1にインスパイアされたダイヤモンドライクカーボン(DLC)コーティングを施しており、摩擦を減少させ燃料効率を向上させる。また、軽量アルミ製エンジンブロックのシリンダー壁にはボアスプレーコーティング(BSC)が施され、冷間からのウォームアップが速く、排出量と消費量が1%減少する。

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