BMWグループは、次世代Eモーターの試験生産をオーストリアのシュタイア工場で開始した、と発表した。

この約1年間の試験生産期間は、生産設備と製造されるモーターの性能を徹底的にテストするためのもの。工場長のクラウス・フォン・モルトケ氏は、「本日、BMWグループの次世代EVに向けた重要なマイルストーンを達成した。ホールの建設から約150台の機械と設備の設置、各コンポーネントに至るまで、全てが計画通りに進んでいる」と述べた。

オーバーエスターライヒ州知事のトーマス・ステルツァー氏とシュタイア市長のマルクス・フォーグル氏も、クラウス・フォン・モルトケ氏と共に最初のEモーターをテストフィールドから送り出した。

BMWグループが第6世代モーターの試験生産を開始

今後、BMWグループのシュタイア工場はEモーターの全ての主要コンポーネントを自社で製造し、最終的に一つの駆動システムとして組み立てる。ローターとステーターが回転するコアを形成し、ギアボックスがその回転を軸の動きに変換する。これら全てはインバーターによって制御され、コンパクトなハウジングに収められる。

試験生産されたEモーターは、新しいBMW車両のテストにも使用される。初期段階では週に約25台のモーターを生産し、今後数か月で生産量を増やしていく。これにより、新しい生産設備やITシステム、品質検査フィールドの耐久性を確認する。2025年秋には量産が開始される予定だ。

BMWの第6世代Eモーターは、「ノイエ・クラッセ」搭載に向けて効率性を新たな次元に引き上げる、としている。

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