マレーシアの自動車メーカー、プロトンは9月10日、国際市場での存在感を拡大するため、エジプトでのCKD(完全ノックダウン)生産を開始すると発表した。

この発表は、プロトンの本社で行われたイベントで行われ、120台の左ハンドル仕様のプロトン『サガ』のCKDパックをエジプトに送る旗揚げ式がハイライトとなった。

イベントには、エジプトのマレーシア大使のラガイ・タウフィク・サイド・ナスル氏、マレーシア投資貿易産業省の副事務次官のダトゥク・ハナフィ・サクリ氏、プロトンの会長のタン・スリ・サイド・ファイサル・アルバー氏が出席した。また、プロトンの副CEOであるロスラン・アブドゥラ氏、エジプトのエズ・エララブ・エルスウェディ自動車工場の取締役のアムル・アブ・エルスード氏、プロトンの国際販売ディレクターであるスティーブン・シュウ氏も参加した。

プロトンの会長のタン・スリ・サイド・ファイサル・アルバー氏

プロトンブランドは2004年からエジプト市場に進出しており、これまでに約1万7000台のCBU(完全組み立て輸入)ユニットが輸出されている。2024年には1400台以上の輸出が見込まれているが、エズ・エララブ・エルスウェディ自動車工場での現地組立が2024年12月に開始される予定。2025年にはプロトン・サガの生産台数が5000台に達する見込みだ。

2026年末までの最初の3年間で、プロトンはエジプトへのCKDパックの輸出からの収益を見込んでおり、部品輸出活動からさらなる収益が予想されている。同時に、エジプト経済はプロトン車両の組立に伴う関税や税金を得ると予測されている。

プロトンのスティーブン・シュウ氏は、「プロトンはマレーシアで最も多くの車両を輸出しており、現在の輸出量は総販売数の約3%を占めている。この数字を増やすために、複数のコアエリアに焦点を当てている。例えば、プロトンはベンダーと協力して部品コストを削減し、他国の企業と連携して海外生産活動のためのサプライチェーンを構築している。これにより、長期的には会社とベンダーだけでなく、外国市場の自動車産業の発展にも寄与するだろう」と述べている。

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