ダイムラートラックとボルボグループの合弁、セルセントリックは、9月17日にドイツで開幕する「IAAトランスポーテーション2024」において、次世代燃料電池システムのバーチャル3Dモデルを初公開する。

新しい燃料電池システムの設計とサイズについての展望を提供し、効率的な単一パッケージング燃料電池システムの性能データも発表する。このシステムは市場での総所有コスト(TCO)においてリーダーとなる、と自負する。

セルセントリックは、重貨物長距離輸送向けの次世代単一パッケージング燃料電池システムの開発段階とプロトタイプ生産を経て、現在は高度に効率的な大規模生産の準備段階にある。エスリンゲンに新設された工場でのパイロット生産は、欧州最大の燃料電池生産を目指す次のステップとなる。この新しい生産拠点「KLIMA|WERK」は、今後数年以内にヴァイルハイムに設立される予定だ。

セルセントリックは、ダイムラー・トラックとボルボ・グループの合弁会社であり、2021年に設立された。主に重商用車向けの燃料電池システムを開発・生産・販売しており、2050年までにカーボンニュートラルで持続可能な輸送を実現することを目指している。

現在、560人以上の高度に資格を持つ従業員が、ナーベルン、シュトゥットガルト・ウンターテュルクハイム、エスリンゲン(ドイツ)、バーナビー(カナダ)の拠点で最先端の燃料電池技術を開発している。約700件の特許が取得されており、技術開発におけるリーダーシップを証明している。

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