イタリアの商用車大手のイヴェコ(IVECO)は、ドイツの商用車ショー「IAAトランスポーテーション2024」において、新型電動トラック『S-eWay Rigid』をワールドプレミアした。

同車は、都市および地域のあらゆるミッションに対応する多用途なゼロエミッションソリューションを提供する。

S-eWay Rigidは、「S-eWay」シリーズから生まれたもので、e-bornプラットフォームを共有している。人間機械インターフェースからドライバーのエルゴノミクスまで、これまでの開発成果とキャブの革新を取り入れている。その結果、ゼロエミッションでありながら、プロフェッショナルなニーズに合わせたソリューションが実現されたという。

S-eWay Rigidのレンジは、配送から建設、自治体や特殊ミッションまで、あらゆる用途に対応するために設計されている。架装ビルダーの関与により、ボディの取り付けや適応が容易であり、厳しい用途にも対応可能。4x2または6x2、サスペンションタイプ、キャブタイプ、ホイールベースを選択して、自分の要件に合った車両をカスタマイズできる。また、最大44t GCWのトレーラーを牽引することも可能だ。

IVECOの新型電動トラック『S-eWay Rigid』

新しいバッテリーシステムは、70kWhのMicrovastバッテリーを4、5、7個選択でき、合計280kWh、350kWh、490kWhのエネルギーを供給する。この柔軟性により、顧客は日々のニーズに合わせて適切なバッテリー量を指定できる。バッテリーは、架装メーカーの要件に応じて配置でき、例えば側面積載のゴミ収集車のためにシャシー右側を空けることも可能。7個のバッテリーを搭載し、490kWhのエネルギーを持つ場合、車両の航続距離は最大400kmに達する。DC高速充電は最大350kWで、45分の休憩中に200kmの航続距離を追加できる。

S-eWay Rigidは、FPTインダストリアルのデュアルモーターeAxleを搭載し、480kWの連続出力と1800Nmのトルクを発揮する。このeAxleは、優れた動的性能を提供しつつ、コンパクトな設計によりシャーシに余裕を持たせている。

さらに、S-eWay Rigidは、低電圧PTO、高電圧ePTO、機械式ePTOの3種類のPTOを提供し、さまざまな用途に対応する。エネルギー管理も重要であり、7つの回生ブレーキドライブモードが効率を最大化し、GPS予測ドライブが再充電の計画もサポートする。

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