クルマも人間と同じように歳を重ねれば、周りの環境や時代の変化に対応しながら、程度の差はあれ変わるもの。しかしその変わり方はあまり変わらないクルマからまったく変わってしまったクルマまで実にさまざま。はたして、あのクルマは初志貫徹を貫いているのか!?(本稿は「ベストカー」2013年7月10日号に掲載した記事の再録版となります)

文:編集部

■トヨタ クラウンマジェスタ(初代→5代目現行型)

初代マジェスタ…クラウンらしい押し出しの強いスタイルだった初代マジェスタ
現行マジェスタ(5代目)…初代に比べると現行マジェスタはちょっと押し出しには欠けるか?

 初代は4L、V8と3L、直6を搭載したセルシオとクラウンロイヤルの間を埋めるモデルとして誕生。

 現行モデルの立ち位置は初代と同じで、22年経ってもサイズまでそれほど変わらないなんて、旧友に会って「昔のままだね」と言われるみたいでなんか嬉しいぞ!

 近々出る次期モデルもさほど変わらないという。

●初志貫徹度=100

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■トヨタ コロナ/カリーナ→プレミオ/アリオン(初代→2代目)

初代コロナ…初代コロナは「ダルマコロナ」と呼ばれた
現行プレミオ…現行プレミオは落ち着きあるスタイル

 初代は後にブルーバードになるダットサンの対抗馬として1957年にデビュー。

 ファミリーカーとしての活躍を期待されていたんだけど、モータースポーツのベース車にもよく使われた。

 途中で兄弟になったカリーナ(1970年登場)が一時期スポーティさを売りにした時代もあったなあ。

初代カリーナ…昔のカリーナは2ドアも設定していた
現行アリオン…現行アリオンのスタイルはなかなかいいゾ

 現行モデルは、長年設定された5ドアがなくなり、名前も変わってしまったが、5ナンバーにこだわったセダンというのはそのままで偉い! 5ナンバーの伝統を絶やさないよう踏ん張ってね。

●初志貫徹度=90

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■日産 エクストレイル(初代→2代目)

初代エクストレイル…初代はSUVの販売台数で独走を続けた
現行エクストレイル…フルモデルチェンジで風格が増した現行エクストレイル

 エクストレイルは、若者向けの本格派SUVとしてデビュー。初代も2代目も大ヒットを続けている売れてるクルマ(現行はCX-5に販売台数で抜かれてしまったが)。

 現行モデルは、サイズこそちょっとだけ大きくなったけど、コンセプトはそのままで、スタイルも初代にそっくり。変わり映えしなくてつまんないっていう声もある。

 でもクリーンディーゼルエンジンを積んでいるので初代に比べるとかなりの進化ぶり。新型エクストレイルは角張ったスタイルから脱皮しそうなので心配だ。

●初志貫徹度=90

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■ホンダ ステップワゴン(初代→4代目)

初代ステップワゴン…初代は値段の安さも魅力だった
現行ステップワゴン…最近の主力はエアロ系のスパーダだ

 初代はまだ珍しかった5ナンバーサイズの乗用ハイト系ミニバンとして登場し、ホンダに大きく貢献。

 途中3代目でちょっと背を低くして走りに振ったヤンチャした時もあったけど、現行はサイズもコンセプトも初代にソックリ!

 これからも5ナンバーミニバンの元祖としてノア/ヴォクシーやセレナに負けないように頑張ってくれよ。

●初志貫徹度=85

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■ダイハツ ストーリア/トヨタ デュエット→ブーン/パッソ(初代→2代目)

初代ストーリア…とぼけた感じもするけど憎めないストーリア
現行ブーン…現行モデルは収納の多さも魅力

 志高かったシャレードの後継車として1998年に生まれたストーリア。しばらくして双子のトヨタデュエットが出て、そっちのほうが圧倒的にメジャーなのは今も同じみたいだな。

 1910年登場の現行モデルは、モータースポーツベースのX4もなくなっちゃったけど、生活の道具っていうコンセプトはよく貫いている。

 クルマ好きから注目されることはないかもしれないけど、これからもエントリーカーとしていいパートナーになれるよう頑張ってほしい。

●初志貫徹度=85

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■スズキ ワゴンR(初代→5代目)

初代ワゴンR…登場時は衝撃的なコンセプトと感じた!
現行ワゴンR…このスタイルはいつまで続く?

 1993年登場の初代はほんとに革新的な軽だった。それまでなかったハイト系の軽っていうコンセプトがドンピシャだった。

 現行もサイズが軽規格の変更に対応したくらいだが、エコクールとエネチャージの低燃費技術を採り入れたのが凄い。

 ライバルは多いが、軽の基準車としての位置を守り続けてほしい。

●初志貫徹度=80

(写真、内容はすべてベストカー本誌掲載時のものです)

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