2000年代ごろまでやたらと日産車に多かった印象のミラーフィルム。今やプライバシーガラスの装着率がハンパなく高いが、その昔見た目はグリーンがかったミラーフィルムというのが存在したのだ。初代エルグランドや最後のサファリなんかに装着していたことが多かったイメージだが、あれは一体なんだったのか!?!?!?!?!

文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部

■透明度キープで暑さ対策バッチリ!? 消えたミラーフィルムの実力◎

当時はもっとミラー感強めのフィルムを貼った個体も多かった

 プライバシーを守ることはもちろん、紫外線や赤外線をカットする機能を持たせることで、車内の温度上昇や内装の劣化などを防ぐ機能もあるウインドウフィルム。

 現在は純正でそういった機能を持つプライバシーガラスを装着する車種も珍しくなくなってきているが、より透過率の低いフィルムを重ね貼りし、よりプライバシーを強固にする人も少なくない。

 また近年では紫外線や赤外線をカットする機能は有しながらも、透明タイプで十分な透過率をキープでき、フロント3面に貼ることができるフィルムも存在している。

 その一方で見かける機会が減っているのが、ミラータイプのフィルムではないだろうか。90年代頃までは比較的見かけることが多かったタイプだが、なぜ見なくなってしまったのだろうか?

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■電波遮断という穴も…やっぱプライバシーガラス一択!?!?!?

もちろん一般的なプライバシーガラスの個体もいたが、謎にミラーフィルムが多かったのだ

 ウインドウに貼ることで、外から見るとまるで鏡のような状態にすることができるミラーフィルムの多くは、フィルムの表面に金属を蒸着させて作られている。そのため金属反射効果で、より高い断熱効果を持つとされている高性能なものとなっているのだ。

 ただそれ故に電波も遮断する作用があるため、携帯やナビ、ETCといった電波を用いた装備に影響を及ぼす可能性があるというデメリットが存在する。

 またフィルムに金属を蒸着させているという性質上、使用しているうちに金属が酸化を起こして変色などが起こる可能性や、通常のフィルムより施工性が悪く工賃が高めになりがちという部分もある。

 そして何より装着率が下がったと感じる要因と考えられるのが、冒頭にもお伝えしたように純正プライバシーガラス装着車が増えたことも少なからず影響していると考えられる。

 というのも鏡のような見た目となるハズのミラーフィルムをプライバシーガラスに施工すると、ミラー感は出るもののもともとスモークがかったウインドウであるために完全な鏡のような仕上がりにはならないのである。

 そのため実はミラーフィルムを施工しているのに、90年代によく見かけたような明らかなミラー状態にならずに気付かない人が多いというのも“見かけなくなった”と感じる一因かもしれない。

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