4代目プレリュードはスペシャリティかつスポーティなクーペに生まれ変わり、ホットモデルの「Si VTEC」では2.2Lで200PSを発生するDOHC VTECエンジンが話題となったが、インテリアはまだまだスペシャリティ感溢れるものだったのだ。

文/小鮒康一:写真/ホンダ

■未来的なバイザーレス・グラフィックメーターパネルを採用

1991年登場の4代目ホンダ プレリュード

 今でこそインパネいっぱいに広がるバイザーレスのメーターを備える車種も珍しくなくなってきているが、今から30年以上前にプレリュードはそれを実現していた。

 といっても現代のクルマのようにフルカラーの横長液晶パネルを備えるようなものではなく、実は内部で独立したアナログメーター(タコメーターとスピードメーター)と、液晶表示の燃料系と水温系を備えたワーニングメーターを横に並べて配置し、ワイドに見せていたものだった。

 しかし、その狙いは紛れもなく未来感のあるものだった。

これが全面液晶になったら現代でもイケるんじゃないか!!!! いや、ホンダeってこんな雰囲気も漂ってる気がする

 さらにインパネからドアパネルまでをつなげて包まれ感のあるサラウンドインテリアとし、オプション設定されていた「DSPサウンドシステム」装着車には、9スピーカーシステムを搭載。

 この9スピーカーは、インパネ両サイド、フロントドア、リアシェルフに2つずつスピーカーを配した上にリアセンター部に大型サブウーファーを設置。

 さらに前述のバイザーレス・グラフィックメーターパネルの前部センターに6cmのフロントセンタースピーカーを2個配置するというもので、スピーカーレイアウトを優先したこだわりの逸品となっていたのも特徴だったのだ。

 残念ながら4代目プレリュードが登場したタイミングではすでにバブル景気も崩壊しており、スペシャリティクーペ需要もかなり落ち込んでいたため、それまでのモデルのような人気とならなかったが、確かに未来を見据えていたモデルであったことは間違いない。

 まもなく登場する新型は未だインテリアは明らかとなっていないが、再び我々を驚かせてくれるようなものになっていることを期待して待ちたいところだ。

記事リンク

前の記事

新型[GR86]は300馬力超えのハイブリッドに!! 新型[LFA]も登場なるか!? 2025年登場予定のスポーツカー6選

次の記事

[新型プレリュード]がスタンバイ完了!? 2L直噴ハイブリッドにシビックRSの6MTを融合か?

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。