俳優松重 豊さんがベストカーに初登場! 実は松重さんは、試乗が趣味という、かなりのクルマ好きだった! 近所に住むモータージャーナリスト岡本幸一郎さんと意気投合し、ベストカーに出演する運びとなった。ベストカーWeb出演第6回は「スイフトスポーツ」の試乗インプレッション。はたしてスイフトスポーツをどう評価するのか? モータージャーナリスト、岡本幸一郎さんがホスト役となって、2人の対談形式でお届けする。

まとめ:ベストカーWeb編集部/写真:奥隅圭之/ヘアメイク:高橋郁美/スタイリスト:増井芳江/撮影協力:海の森水上競技場

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■ホットハッチ大好きの松重さん

試乗したスイフトスポーツ。新型が登場するのは1年先になるかもしれない

―エクステリアチェックー

岡本幸一郎(以下岡本):スイフトスポーツは2017年9月に発売しました。ベースのスイフトは2023年12月にフルモデルチェンジしています。

松重 豊(以下松重):ということは、デビューから7年経ちますからモデル末期ですね。

岡本:1年しないうちにスイフトスポーツもフルモデルチェンジすると思います。

松重:ということは今出ているモデルとエンジンが変わる可能性がありますか?

岡本:ありますね。マイルドハイブリッドを採用するのは確実だろう、といわれています。このクルマのエンジンがベースになると思います。

松重:このクルマはシンプルイズベストという感じがするじゃないですか、余計なものが入って大丈夫かなっていう不安があるんですが……。

岡本:ハイブリッドはないほうがいいですよね。マイルドハイブリッドがいらない人には、ラストチャンスということになりますよね。なんといっても価格は216万4800円です。このご時世においてこんなに安くて高品質、良品廉価のクルマはないと思います。しかもこのクラスってターボ車はあまりないですし。

松重:唯一無二ですね。

岡本:コスパの高さにおいてピカイチなクルマです。

リアドアのノブはCピラー上にありスタイリッシュにみせている

松重:デザインも可愛いじゃないですか。

岡本:そうですよね。新型は雰囲気が変わって優しい感じになったんです。この世代はスポーティさを意図していましてウエストラインもヒップアップしていたり、リアドアもドアノブがないかのようなデザインです。

松重:2ドアじゃないかと思うくらいです。ホットハッチというジャンルのクルマって乗っていて楽しいですよね。

岡本:松重さんも以前試乗された際には、ニコニコしながら乗っていらしたと思います。

松重:楽しかった思い出しかないです。僕もちょっと前までS1というアウディのマニュアル車に乗っていました。ホットハッチであれもキビキビとした動きで、軽くて非常によかったです。スタリングもほぼ同じ感じです。

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■1人で楽しい、2人で楽しい、4人乗っても全然問題ない

新型スイフトスポーツのインテリア。松重さんは室内の広さに驚いていた

―インテリアチェックー

松重:あ~、広いな、あ~なんだこの広さは。めちゃくちゃ広いな。

岡本:全然違いますね。今回の他の2台(フェアレディZ、マツダロードスター)とは。

松重:か~、めちゃ広いですね。

岡本:足元も広々しています。

松重:ヤバいですね。

岡本:ヤバいですか、走る前から(笑)。

松重:これはもう早くも走り出す前から、足元にも手元にも見渡した感じが干渉するものは何もないですね。若干、それぞれのデザインの古さっていうのは否めないと思います。でも全然楽しい感じですね。

岡本:スイフトスポーツってシートのよさも定評あるんですよ。

松重:なんてことはないシートなんだけど、ちゃんとしてますね。

岡本:侮れないです。

松重:シートのフォールディング!

岡本:はい。

松重:しかも後ろはめちゃくちゃ広いですね。

岡本:意外にずっと座っていても苦にならないリアシートの作りです。

松重:1人で楽しい、2人で楽しい、4人乗っても全然問題ない。

岡本:お安いですよ~。これで216万4800円(6MT)です。

松重:これが新型になっても前のモデルが値段落ちなくて高値で取引きされているんですよっていうありがちな話になるかもしれませんね。

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■次期スイフトスポーツはマイルドハイブリッド付きになる可能性が高い

140ps/23.4kgmを発生する1.4L、直4ターボを搭載。車重は1020kg(YouTubeより)

―パワートレーンチェックー

岡本:140ps/23.4kgmを発生する直噴の1.4Lターボです。トルクがけっこうあるんですよ。

松重:悪い意味でスカスカ、いい意味でめちゃくちゃ軽そう。エンジンルームはこれだけしか入っていないんだ。

岡本:ベースのスイフトのほうは全車マイルドハイブリッドです。次のスイフトスポーツはマイルドハイブリッドが採用されることになると、こんなにシンプルではなくなるだろうし、重量も増えちゃうかなと思います。

松重:スポーティなマニュアル車に、ハイブリッドって、メリットあるんですか?

岡本:走り出しの燃費とか。

松重:初動ですね。

岡本:あと巡行時の押してくれる感じとか。メリットはなくはないと思います。

松重:その分、重さが増えてどうなるかってことですよね。

岡本:値段も上がっちゃうと思います。

2人とも笑みがこぼれる、運転して楽しいクルマがスイフトスポーツ(YouTubeより)

―ドライブインプレッションー

松重:あぁ、ここまで重心が上がると、これ大丈夫かって思うくらいワクワク感が増しますね。

岡本:スイフト自体は新型が出ちゃいましたけど、スイフトスポーツはもうしばらく現役続行ということになるんですね。スイフトスポーツは4代目なんですが、初めてのターボなんですよ。

 それまでは自然吸気でヒュンヒュン回る、NAのエンジンフィールをウリにしてたんですが、この4代目からガラッと変わってターボで、トルクで押すという。最初はみんな、これでいいのって思っていたんですが、いいじゃんこれってなったんです。

松重:これあまり、マニュアルのシフトあげたくないですね。低いところで回したくない。しかも音もかなりいいですね。

岡本:そうですね。4気筒の低音の効いた野太い感じで。

松重:そうですね。4気筒なんですね。トヨタの3気筒エンジン(ヤリス)とは違います。

岡本:3気筒なので好みが分かれるところなんですね。実はスイフトスポーツというのは特殊な位置づけでモータースポーツ向けに開発されたものだったんです。

松重:モータースポーツ向けですか?

岡本:ジムカーナとかラリーとか競技に出る人向けのクルマだったんですけど、それが低価格で高性能というのがウケて、こんないいクルマを走り好きな人が放っておかなかった。そこで人気に火がついて代を重ねるごとに今度はロードカーとしてコストパフォーマンスが高いことがウケて現在に至るっていう感じですかね。

松重:これ、よくできてますね。

岡本:ほんとによくできてます、乗る度にそう思います。

松重:これ、欠点どこですか?

岡本:欠点らしい欠点はないですね。

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■スイフトスポーツを採点チェック!

今回試乗した3台のなかで最も高得点だったスイフトスポーツ

―採点チェックー

岡本:松重さんがマニュアル車に目覚めた1台ということで、改めて乗っていただきました。いかがでしょう? 忖度なしでお願いします。

松重:僕が付けた点数は4.5点です

岡本:おおっと高得点ですね。

松重:やっぱり正直、もう非の打ちどころがないという感じがするんです。スポーツカーではない、ホットハッチです。でもまあ日本でマニュアル車を楽しく乗るには、高さのあるクルマで見通ししながらビュンビュン気持ちよく走るっていうことに特化すれば他にライバルはいないんじゃないかな。もちろん海外やトヨタのGRヤリスとかがありますけれど、値段の差が倍近く違うとなると、あの値段で、あれだけのクルマを作り込んでいるとなると感服します。

 減点するとなると、モデル末期なので、新しいモデルには何が載っかって足し算されているでしょうね。逆にマイルドハイブリッドになって、もしかすると今までのよさが失われてしまうかもしれないという危惧があります。期待を込めて4.5点とさせていただきました。

岡本:ありがとうございました。

※     ※     ※     ※

 今回試乗したマニュアル車のなかで最高得点となりました。3.5点を付けた日産フェアレディZ、マツダロードスターを上回る4.5点と高得点でした。実は今回スイフトスポーツに乗るのは2回目。しばらく前に岡本さんがスイフトスポーツの広報車を借りてきて乗ったそうなんですが、このクルマに乗って“マニュアル車熱”に目覚めたそうなんです。

 さて、次回はどんなクルマに試乗するのか、お楽しみに!

【松重 豊 プロフィール】
俳優。1963年1月生まれ、福岡県出身。蜷川スタジオを経て、1992年、黒沢清監督『地獄の警備員』で映画デビュー。以降、舞台、ドラマ、映画と幅広く活躍。近年の主な出演作に、『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』(細川徹監督)、『ツユクサ』(平山秀幸監督)、『青春 18×2 君へ続く道』 (藤井道人監督)など。ドラマでは、『孤独のグルメ』シリーズ(テレビ東京)、『きょうの猫村さん』(テレビ東京)、大河ドラマ『どうする家康』(NHK)など。また、エフエム横浜『深夜の音楽食堂』にてラジオパーソナリティも務め、雑誌クロワッサンで「たべるノヲト。」を連載中。2020年には自身初の書籍「空洞のなかみ」、2023年には枡野俊明さんとの共著「あなたの牛を追いなさい」を刊行する。現在、自身が主演、脚本、監督をつとめる2025年1月10日公開予定の劇映画『孤独のグルメ』を鋭意製作中。

【岡本幸一郎 プロフィール】
モータージャーナリスト。1968年5月生まれ。富山県滑川出身だが、父の仕事の都合で幼少期を横浜・小机で過ごした頃に早くもクルマに目覚め、街を走るクルマの車名をすべて言い当てるほどに。学習院大学卒業後、自動車情報ビデオマガジンの制作や自動車専門誌の編集に携わったのちフリーランスへ。あらゆるカテゴリーを幅広く網羅し、ユーザー目線での情報発信を身上としている。乗り継いだ愛車は25台。幼い男女二児の父。2004年より日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。2008年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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