クルマ好きなら知ってる通り、日産スカイラインは北米や中国でインフィニティQ50として販売されている。そいつと同じ「50」を背負うSUV「QX50」が2025年モデルに進化した。こいつはまさに現代版スカイライン クロスオーバー、日産よ、日本に入れてくれ!

文:ベストカーWeb編集部/写真:Infiniti

■可変圧縮エンジンを初搭載したQX50

2007年に北米デビューしたインフィニティEX。日本ではスカイライン クロスオーバーとして市販された

 QX50の歴史をおさらいしておきたい。もともと日産は、日本で「スカイライン クロスオーバー」として発売されたクルマを北米では「インフィニティEX」として発売した。

 このEXが、インフィニティのブランド戦略の変更(QとQXという欧文でカテゴリーを、数字でモデル名を表す)によって車名を改めることになった。それを受けて2014年に誕生したEXの改名版が「QX50」だ。

 この初代QX50は2017年まで作られたのだが、同じ年に2代目モデルが登場する。これが現在まで続くQX50の現行モデルだ。

 2代目モデルの特長は、これまでFRを基本としてきたインフィニティとしては例外的にFFを採用したこと。プラットフォームはエクストレイルや三菱アウトランダーと同じCMF-C/Dだが、ホイールベースはそれらより長い2800mmを誇る。

 なんでQX50はFFになったのか。それは日産に技術力の象徴ともいえるVC(可変圧縮比)ターボを搭載するため。VCターボとなる2LのKR20DDETは横置き設計のエンジンのため、QXはFFと、モーターを組み合わせたインテリジェント4WDモデルになったのだ。

記事リンク

前の記事

[エクストレイルPHEV]発売間近!? 期待大のワケ

次の記事

【ほぼ確】待ってろルーミー&トール![新型キューブ]はやっぱり左右非対称ボディだった! 最新情報をついに

■ハリアー対策でこいつを日本に入れてくれ!

インフィニティQX50 2025年モデル。カッコええ!

 2024年9月17日、そんなQX50に2025年モデルが発表された。発売9年目を迎えるとあって、2025年モデルではグレードの簡素化が図られ、ピュア、ラクス、スポーツという3グレードに絞られている。駆動方式はFFが廃止され、4WDのみとなった。

 グレードの中でもっとも華々しいのは「スポーツ」。ルーフレールやウィンドウトリム、フロントグリル、エキパイフィニッシャーなどがブラックアウトされ、精悍さを増している。ホイールは20インチのダーク塗装だ。

 パワーユニットはKR20DDETが健在。圧縮比を8から14まで可変できる日産のハイテクエンジンで、2Lの4気筒ながら268ps/38.7kgmというパワーを誇る。

 室内だが、FF化によって広がったキャビンスペースがQX50のウリ。全長4695mm、全幅1900mmというミディアムサイズSUVだが、ラゲッジルームは1048Lと広大で、セカンドシートはスライドさせることも可能だ。

 インフォティンメントは最新仕様にアップデート。8インチと7インチのデュアルスクリーンで多彩な情報やコンテンツが楽しめる他、アンドロイドオートあるいはアップルカープレイにも対応する。USBポートは計4つ、スマホのワイヤレス充電も標準だ。

 改めて日産に言いたいのだが、日本のSUVモデルがキックスとエクストレイルしかないのは寂しすぎる(アリアを除く)。ぜひともこのQX50をスカイライン クロスオーバーとして発売してほしいものだ。前回は時代が早すぎたが、今回ならハリアーの対抗馬としてヒットすると思うのだが……。

記事リンク

前の記事

[エクストレイルPHEV]発売間近!? 期待大のワケ

次の記事

【ほぼ確】待ってろルーミー&トール![新型キューブ]はやっぱり左右非対称ボディだった! 最新情報をついに

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。