2Lクラスミニバンのセレナとステップワゴン…初代から現行まで一貫してライバル関係にあり、トヨタ ノア/ヴォクシーを交えて常に熱い販売合戦を展開してきた!! 今回の記事では、セレナとステップワゴンの長く続く競争に焦点を当て、この2台を比較していく。

※本稿は2024年8月のものです
文:渡辺陽一郎/写真:ベストカー編集部、日産、ホンダ
初出:『ベストカー』2024年9月26日号

■初代対決:ミニバンの先駆け vs ミニバン初の前輪駆動車

ホンダ ステップワゴン(初代・1996~2001年)

 初代セレナはミニバンの先駆けとして1991年に登場した。後輪操舵も採用したが、後輪駆動だから床が高く車内は狭かった。

 対するステップワゴンは、全高が1800mmを超えるミニバンでは最初の前輪駆動車だ。床が低く車内も広く、走行安定性も優れていた。

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■2代目対決:前輪駆動化で居住性アップ vs 機能とデザインを洗練

日産 セレナ(2代目・1999~2005年)

 セレナは2代目で前輪駆動になって室内を広げた。発売時点の3列目は、左右跳ね上げではなく、座面を持ち上げて前側に寄せる方式だ。荷室は狭かったが座り心地は快適だった。

 ステップワゴンは機能とデザインを洗練させたが、セレナの進化が注目された。

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■3代目対決:人気装備初登場 vs 低床化で走りが進化

日産 セレナ(3代目・2005~2010年)

 2列目シートの中央を1列目の間までスライドさせるセレナの人気装備は、3代目で確立された。サイドウィンドウの下端が低く側方視界も優れていた。

 ステップワゴンは床の位置を大幅に下げて乗降性を向上させ、全高も1800mm以下に抑えて走りも進化した。

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■4代目対決:アイドリングストップ搭載 vs 低床設計を保ちつつ全高アップ

ホンダ ステップワゴン(4代目・2009~2015年)

 セレナは3列目の格納性を向上させた。新開発の直噴エンジンを搭載して、ECOモーターによるアイドリングストップで燃費も向上。

 ステップワゴンは3代目の外観が不評で、低床設計を保ちながら全高は約50mm高めた。3列目の床下格納も4代目で採用された。

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■5代目対決:ハイブリッド化とリアゲートの工夫で全面対決

日産 セレナ(5代目・2016~2022年)

 セレナはe-POWER、ステップワゴンはi-MMD(後にe:HEVに改称)の名称でハイブリッドを採用。またセレナはリアゲートの上側だけを開閉できて、狭い場所でも使いやすい。

 ステップワゴンはリアゲートに縦長の横開きドアを内蔵させ、乗り降りも可能にした。

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■6代目(現行)対決:闘いの歴史は続く!

ホンダ ステップワゴン(6代目・2022年~)

 セレナはステップワゴンに比べて床が高く、カーブではボディが大きめに傾くが、3列目の足元空間は広く座面のサイズにも余裕がある。シートアレンジも多彩で多人数乗車に適する。

 ステップワゴンは走行安定性と乗り心地が優れ、e:HEVの加速感も自然な印象だ。

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