ホンダは欧州で2025年モデルの「NT1100」を発売した。国内ではDCTモデルが導入されている大型ツアラーだが、今回のモデルチェンジでは新たにSHOWA製電子制御サスペンションをオプションとして設定。最新の足回りで走破性を一気に引き上げた。またウィンカーも先日発表された「X-ADV」同様ウインカー統合型のDRL(デイタイムラインニングライト)を備え、ビジュアルの印象も更新されている。

  文/Webikeプラス編集部  

6軸IMU、SHOWA製EERAを新搭載!顔つきも未来的に進化

 2022年に国内発売されたNT1100は、CRF1100Lアフリカツインのエンジンとフレームをベースとして登場した大型ツアラー。水冷並列2気筒1088cc OHCエンジンの基本設計を共有する兄弟モデルとして、クルーザーの「レブル1100」、カフェスタイルのスポーツ「ホーク11」が存在しているが、NT1100はこれらに対してフルカウルのボディと前後17インチホイールの採用、アップライトなポジションといった、オンロードのツーリング性能を高めたキャラクターを持つ。

 装備面も充実しており、6.5インチフルカラーTFT液晶メーター、各種走行シーンに合わせたライディングモード変更、クルーズコントロール機能も備え、5段階の高さ調整ができる大型ウインドスクリーンも採用。2023年度は欧州で最も売れたツアラーとしてもランクインし、高い人気を誇った。日本国内には6速DCTモデルが導入されている。

 今回発表された欧州モデルでは、基本性能は従来を踏襲するものの、新たにフロントフォークにSHOWA製電子制御サスペンション「EERA」をオプション採用。Electronically Equipped Ride Adjustment (エレクトロニカリー・イクイップド・ライド・アジャストメント)の略称となるこの装備は、ストロークセンサーを内蔵し路面のギャップを自動検出。状況に合わせた減衰が行われるほか、手動でのモード変更も可能で、ラグジュアリーな乗り味からスポーティーなコントローラビリティまで、自在に選べる機能が魅力だ。国内ではカワサキ・ZX-10R SEにも採用されている。

 また、ルックス面ではヘッドライトのデザインが大幅に変更。先だって発表された新型X-ADV同様、DRL(デイタイムラインニングライト)にウィンカーを内蔵したなめらかなシルエットとなった。カラーバリエーションは従来から刷新され、メタリック調の新色が3色登場。マットウォームアッシュメタリック、ガンメタルブラックメタリック、パールホークアイブルーがラインナップされた。

 欧州(イギリス)での価格は1万2679ポンド(約242万円)。国内仕様の発表は未定だ。

 

 

 

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NT1100(2025:海外)

マットウォームアッシュメタリック


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ガンメタルブラックメタリック


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パールホークアイブルー


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NT1100 DCT(2025:海外)主要諸元

・全長×全幅×全高:2240×860×1340mm
・ホイールベース:1535mm
・シート高:820mm
・車重:248kg
・エンジン:水冷4ストローク並列2気筒OHC4バルブ 1084cc
・最高出力:101PS(75.0kW)/7500rpm
・最大トルク:112Nm/5500rpm
・燃料タンク容量:20.4L
・変速機:6段(DCT)
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=180/55ZR17
・価格:1万2679ポンド(約242万円)

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/409493/

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