アメリカ・ロサンゼルスで開催されるSEMAショー。その出展概要が発表されたが、なんとトヨタはどこか懐かしいラリーテイストのGR86を出展するという。しかも中身はGRヤリスって激アツじゃないですか!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:TOYOTA
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■ST185セリカ完全オマージュの1台が凄すぎる
トヨタのラリー活動の黄金期といえば、もちろん現在進行形でもあるのだけれど、やっぱり多くの人が想像するのはセリカの時代ではないだろうか?
特にST185、ST205に設定された「GT-FOUR」はWRC直系のグレードとして人気を博したモデルだ。4WDシステムに加えて、名機3S-GTEにセラミックターボを合わせ、225ps/31.0kgmのスペックを叩き出すモデルだった。
まさに現代のGRヤリスに通じるDNAなのだが、なんとアメリカでGR86のカスタマイズカーにその精神が引き継がれるという。
リリースには細かいことは書いていないが、このカラーリングはカストロールカラーでもあるわけで……。どんだけ好きな人が社内にいたのよ!!! この辺りは「代理店に言われた流行でコンセプトを作りました」というメーカーと異なるところで思わずニンマリ。
■まさかのGRカローラ完全移植!! このスタイリングは神レベル
今回はなんとGR86にGRカローラのメカニズムを移植するという本格派。外観だけなんとなくいじって終わりではないあたり、やっぱりメーカーの本気を感じちゃう。
もちろんエンジンは3気筒のG16E。実は2024年のスーパー耐久シリーズでこのG16EはルーキーレーシングのGR86に搭載されている。
スバルBRZとの真っ向勝負ということで盛り上がったが、実は今回のSEMAショーも目論んでいたのか? ちなみに当時の取材によればより小さなパワートレインの搭載も視野に入れたテストということだったから、市販が皆無というわけでもなさそう(次期型かもしれないが)。
エンジンは実績があったとはいえ、4WDシステムを搭載するのはそう簡単じゃない。実際にGRカローラのハブを収めるためにフロントサスペンション周りを調整したりなど、かなりの苦労があったようだ。
ラリーはトヨタ、そしてGRにとっても大事なDNA。86の4WD化は賛否あるかもしれないが、ぜひ何かしらの市販化があれば嬉しいところだ。
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