ミスター・プロレスと呼ばれた名レスラー、天龍源一郎は、シングルマッチでの強さはもちろん、タッグでも鶴龍コンビや龍原砲で実績を残した。「パートナーを変えても強い」というのを自動車業界に置き換えると、マツダやスズキなどとタッグを組むトヨタだろうか。ここではトヨタ×スズキの名コンビ度を探る。
※本稿は2024年9月のものです
文:井元康一郎/写真:トヨタ、スズキ
初出:『ベストカー』2024年10月26日号
■トヨタ×スズキ(資本提携・共同開発など)のタッグは良好か?
トヨタは2019年にスズキの株の約5%を取得し、現在は信託口を除く実質的な筆頭株主である。
リーマンショック時に長年親会社であったGMが全株を売却し、代わって筆頭株主となったフォルクスワーゲンと経営支配権をめぐり紛争が勃発するなど、立場が不安定化していたスズキだが、トヨタとの関係は基本的に良好だ。
ただ、両社にとって提携効果は大きいものにはなっていない。軽自動車から小型車を主体とするスズキとトヨタでは、クルマの種類、技術などのオーバーラップが小さいからだ。
スズキは2024年、小規模な電動化技術と小型軽量化で環境規制に対応する策を発表した。今後も協業はEV、コネクテッドカーなどにとどまる公算大だ。
●タッグ良好度……40点/100
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