アウディA3といえばVWゴルフと兄弟関係にある高性能コンパクトだが、本国ドイツに日本未導入の素敵なモデルがあるのをご存知だろうか? それがオールストリートという「シャコ高」モデル。これがまた偉くカッコいいのよ! 日本にも入れてくれー!

文:ベストカーWeb編集部/写真:アウディ

■車高を30mm高めた前輪駆動モデル

アウディA3オールストリート。うおおおかっちょええ! 

 アウディのエントリーモデルとして手堅い人気を誇るA3。現行モデルは2020年にデビューした4代目だが、発売4年目となった2024年3月にマイナーチェンジを実施し、それと同時に派生モデルがデビューした。その派生モデルこそが「オールストリート」だ。

 オールストリートをひと言でいうと、A3スポーツバックの車高を上げたクロスオーバーモデル。車高を上げたといえば、アウディにはA4などに「オールロード」というモデルがあるが、あちらがクワトロ(=4WD)なのに対し、オールストリートはFF。カジュアルなクロスオーバーなのだ。

 とはいえその姿を見れば、多くの人は「これいいじゃん!」と思うはず。オフロードをゴリゴリ走る迫力はないが、軽快さにあふれていて都市の風景にぴったりマッチするのだ。

 ノーマルA3との相違点だが、まずは車高。サスペンション側で15mm、大径タイヤで15mmと合計30mm車高が高くなっている。

 さらにブラックのオーバーフェンダーをおごり、サイドシルや前後バンパーに加飾を加えた。このあたりはQ2やQ3とも共通するアウディSUVの雰囲気だ。ルーフレールも備えていて、これまたクロスオーバーっぽい。

 エンジンは2通り。110kW(150ps)を発揮する1.5Lガソリンターボのマイルドハイブリッドと、同じ110kWを発揮する2L直噴ディーゼルターボだ。日本のA3は1Lガソリンターボと2Lガソリンターボだから、重複はない。

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■A3のマイチェンに合わせて装備も充実

A3全体のマイナーチェンジでインフォテインメント系も進化した

 実はマイチェン版A3は運転支援やインフォテインメントが進化しているのだが、その恩恵はそっくりオールストリートにも当てはまる。タッチスクリーン式のディスプレイオーディオやアウディバーチャルコックピット、ワイヤレス式スマホ充電も標準だし、前後計4つのUSBポートも備える。

 一連の運転支援ももちろんそろっている。

 中でもアダプティブクルーズアシストは、最高時速210kmまで加減速やステアリング操作を行う他、後方レーダーが斜め後方の車両を検知し、車線変更ができるタイミングをヘッドアップディスプレイとインパネに矢印で表示する。従来のドアミラーに警告ランプを点灯させるタイプより新しい。

 最後に肝心な日本導入だが、今のところアウディジャパンからはA3オールストリート発売に関するアナウンスはない。その理由を推察するに、オールストリートの現地価格が3万7450ユーロ~(約600万円)と高額で、A3のターゲットレンジよりも高価格であることが影響しているのかもしれない。

 できればアウディには、1L直列3気筒エンジンを積むオールストリートの廉価版を出してほしい。そいつを400万円程度で発売してくれれば、Q2よりも安いクロスオーバーモデルとして人気を集めるはずだ。

 とにかくこのカッコいいA3を日本に入れないのはもったいなさ過ぎる。アウディはぜひご検討を!

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